銀行口座を複数持ち、決済と貯蓄で口座を分けている人も多いようですが、実は口座を分ける作業に意味はなく、1つの口座で管理したほうが良いと筆者は考えます。筆者が実践している方法を紹介します。
貯蓄も決済もすべて1つの口座にするメリット
口座を1つに絞ったほうが、資金移動の手間がいらずお金の管理も楽です。支払いやクレジットカードの引き落としをどの口座にしようか迷う必要がありません。メイン口座は給与振込口座にして、貯蓄も決済もすべてやると良いでしょう。
筆者もこの方法をとっており、資金を動かすのは証券口座に入金する時だけです。銀行に入れておいても金利が低くお金は増えませんので、大体1年分の生活費以外は、証券口座にすぐに入金しています。
口座を1つに絞り、1つの口座の残高を増やせることで、銀行の中には、メリットを受けられます。たとえば楽天銀行では、預金残高が300万円以上あると他行振込手数料が月3回まで無料になり、楽天ポイントも3倍になるなど、特典があります。
また管理口座が1つであれば、今の預金額もすぐに把握できます。
そもそも口座を分けるとなると、現在は、原則1つの銀行で1口座しか作成できないため、別の銀行で口座を作ることになり、支店やATMの行き来が面倒ですし、通帳やキャッシュカードも複数になります。
複数の銀行に口座を作るメリットも
ただ複数の銀行に口座を作るメリットもあります。それは振込手数料の節約です。
例えば、家賃を毎月振り込む人は、振込先と同じ銀行の口座を開設しておき、その銀行にお金を預けて振り込めば手数料がかからずに済みます。ただこの場合も、あくまで日常的に使う管理口座は一つにして、“振り込み専用”の口座を作っておくという考え方です。
資金管理は手間がかからない仕組みにすることが一番大事です。時間の使い方を意識することは、貯蓄を増やす大事な方法とも言えます。
文・小宮崇之(保険代理店経営のファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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