今や離婚する夫婦5組のうち1組が熟年離婚(同居20年以上)とされているが、一般に50代の過ごし方によっては熟年離婚の可能性が高くなるといわれている。どんな過ごし方をするとよくないのだろうか。熟年離婚しやすい夫婦の特徴を今のうちチェックしておこう。
特徴1 会話は必要な場合にしかしない
普段から会話があまりない夫婦は、熟年離婚のリスクが高まる。「いや、うちは会話している」という夫婦も、必要な時だけ最低限の会話をしているという場合もある。そうではなくて、とりたてて必要ではない話題でも会話することが大切なのだ。
50代になると子育てなどが一段落し、会話がなくても生活が成り立つかもしれない。しかし普段からコミュニケーションが少ないと、不満があってもあえて口にせず、その結果耐えきれなくなり離婚を決断するケースがある。
また、相手に感謝の気持ちを伝える習慣がないと、小さな不満が溜まって離婚につながる。「長年一緒に暮らしてきたのだから、言わなくてもわかるだろう」といった考えがあるなら要注意だ。
2 自分の親の介護を配偶者に任せている
50代になると親の介護が必要になる場合も多いが、自分の親の介護を配偶者に任せていると、熟年離婚の可能性は高くなるという。実の親の介護でさえ負担は大きいものだが、配偶者の親の介護をするとなると大きなストレスを感じることがある。
特に、夫の親と2世帯住宅で暮らしており、夫が働いていて妻が専業主婦である場合にこうした状況に陥りやすい。
任せる側は「自分は働いているから仕方ない」と思うかもしれない。しかし熟年離婚を避けるためには、夫婦で話し合った上で、介護サービスを利用するなどして負担を減らすことが大切だ。
3 浪費癖がある
「ブランド品を頻繁に買う」「ギャンブルにお金をつぎ込む」など、夫婦どちらかに浪費癖がある場合も要注意だ。50代になってもお金の使い方が荒いと、配偶者が「この人と老後の生活ができるのだろうか」と思ってもおかしくない。
熟年離婚を避けるためには、配偶者にお金を管理してもらい、自由にお金を使えないようにしたほうがよいかもしれない。
その際は夫婦間で衝突が起こらないよう、「お小遣いの範囲内のお金の使い方については口出ししない」といったルールを作るのもよい。
熟年離婚はメリットばかりではない
熟年離婚をすれば、結婚生活の悩みからは解放されるが、経済的に立ち行かなくなることがある。例えば、夫は財産分与によって資産が大幅に減り、妻はこれまで専業主婦だったため仕事がなかなか見つからないといったケースだ。
こうした事態を避けるために、50代の過ごし方を見直してみてはいかがだろうか。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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