銀行員が教える「投資で銀行員の言われるがままではダメな理由」

2022/08/13 09:00

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低金利で預金だけではお金を増やせない今、銀行でも投資を勧められることが多くなりましたが、銀行員から勧められるまま投資すると損をする場合もあるので、注意が必要です。どんなところに注意すればいいのでしょうか。現役の銀行員の話をまとめてみました。 銀行員が投資を勧める理由は「ノルマ」 よく勧める商品は? 銀行員にもノルマがあ

低金利で預金だけではお金を増やせない今、銀行でも投資を勧められることが多くなりましたが、銀行員から勧められるまま投資すると損をする場合もあるので、注意が必要です。どんなところに注意すればいいのでしょうか。現役の銀行員の話をまとめてみました。

銀行員が投資を勧める理由は「ノルマ」 よく勧める商品は?

銀行員にもノルマがあり、それは預金額だけではなく、投資商品の販売額も含まれます。このため、顧客には預金だけではなく投資をしてほしいのです。

銀行員がよく勧めるのは、ここ1〜2年によく売れている商品で、これは説明しやすいからです。

たしかに「売れている」ため興味をひきやすいですが、人気のトレンドは数年単位で変わるので、長期保有に向いているとは限りません。

たとえば、新型コロナウイルスの影響で2020年ごろには通信系の投資信託の人気が高くなりました。「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド 5G」などですが、この投信の基準価額(価格)は直近1年で約20%下がっています。

こうした直近で人気のある銘柄は、トレンドが続いているうちに売れば利益は出ますが、売りどきは難しいですし、初心者は長期投資を考えたほうがよいため、トレンドの商品に飛びつくのは考えものです。

投資している銘柄の変更をすすめることがある

銀行員は、ある程度プラスが出ている商品であっても、売って別の商品を買うことを勧める場合があります。なぜなら商品の販売手数料が銀行の利益となるからです。銀行員の成績にもなります。

たとえばあるメガバンクでは投信の購入手数料が最大3.3%なので、投信を100万円分買うと、取られる手数料は3.3万円です。頻繁に商品を変更すると、その度に手数料を取られて損です。

後悔しないためには「その場で契約しない」「手数料を確かめる」

投資で後悔しないために必要なことはいくつかありますが、一番は「その場では契約をしない」ことです。

いくら信頼している人からの勧めであっても、勧められたモノをすぐに買ったりせず、一度帰って考えましょう。「今でないと遅い」ということはあり得ませんし、もし後日で遅かったらそれは縁がなかったと諦めるべきです。初心者が焦って投資していいことなどありません。

また「購入時に手数料がかかるか確認する」ことも大事です。投信には購入手数料がかからないものもあるからです。特にテーマがトレンド分野の投信は手数料が高めです。

これらに注意して投資しても、絶対に儲かるとは言えません。ただ、「銀行員はお金のプロだから」「いつもよくしてくれているから」と言われた通りにするのは止めるべきです。これは相手が銀行員以外の、たとえば証券マンなどでも同じです。

とはいえ、専門家の意見を聞くことにもメリットはあります。数多くの商品を販売しているだけあって、中には投資に詳しく、丁寧に教えてくれる銀行員もいます。そうした意見を参考にしながら、最終的には自分でしっかり考えてから決めましょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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