2022年は夏休みに海外旅行をする人が昨年より増えそうですが、「旅行先でコロナにかかったらどうしよう」と不安な人も多いでしょう。その場合どうしたらいいのでしょうか。また海外旅行保険は適用されるのでしょうか。
渡航先でコロナになった時の対応方法は?
渡航先でコロナ陽性になった場合の対応は国・地域によって異なりますが、基本的には隔離されると考えたほうがいいでしょう。
たとえばアメリカでは無症状でも5日間隔離され、ホテルから一切外出できなくなります。延泊手続きや食料の確保し、帰国便の変更などはすべて自分でします。なおフライトの変更には医師の診断書が条件の場合もあります。
渡航先でコロナに感染すると、これだけの対応が必要であり、帰国も遅れるリスクがあることを知っておきましょう。
海外旅行保険ではコロナは疾病扱いとして補償対象
海外旅行保険では、コロナは通常の疾病と同じ扱いで補償対象なので、治療費などは請求ができます。実際に請求できる費用には次のようなものがあります。
渡航先のPCR検査でコロナ陽性が確認された場合
・PCR検査費用
・延泊の費用(以前宿泊していたホテルと同等クラス)
・治療費用(コロナの治療にかかった費用)
・新たに自己負担が発生した場合の航空券の費用
(出典:損保ジャパン資料などから筆者作成)
保険料は、たとえばハワイ7日間の海外旅行保険なら2,890円から入れます(損保ジャパンのネット専用保険の場合)。
出発前に陽性になったら?
旅行先で陽性になった場合は費用が請求できることが分かりましたが、注意が必要なのは渡航前に陽性になった場合です。この場合、旅行に行けなくてもフライト費用などのキャンセル料がかかりますが、海外旅行保険では補償できません。
もしそうしたリスクを避けたいなら、海外旅行保険ではなく、旅行キャンセル保険に入る必要があります。
コロナ禍では渡航先での感染リスクだけでなく、渡航前に海外旅行ができないリスクもあることを理解しておきましょう。
文・小宮崇之(保険代理店経営のファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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