アルバイトを始めたいと思ったら、コンビニや居酒屋など特定のお店に履歴書を持って行って店長に面接される……という時代ではありません。今ではちょっとしたスキマ時間に好きな仕事を選び、単発で働く“スポットワーク”が増えています。
自由に選べる職種 コンビニ、単純作業系強し
スポットワーク、つまりは単発バイトのことですが、求人にはどのようなものがあるのでしょうか。
例えば、橋本環奈さん出演のテレビCMでもおなじみの「Timee」(タイミー)では、飲食店やコンビニ、オフィスワークや倉庫・引っ越し作業やイベントスタッフ、配送関係や清掃などから、自由に好きな仕事を選んで働けます。
同社のサービスに限らず、スポットワークで現在最も多い職種はコンビニスタッフで、伸び率が高いのが倉庫内・軽作業だそうです。
気になる時給は?通常のバイトより高い?安い?
スポットワークの平均時給は1,114円です(2022年5月度、3大都市圏)。これは前年から53円上昇しています。単発だけに、通常アルバイトの平均時給より9円安いですが、両者の差は縮まってきています。
ちなみに通常のアルバイトと同じく、スポットワークも深夜帯の仕事や専門性の高い仕事、肉体的にハードな仕事は時給も高くなる傾向にあります。
代表的なサービスの特徴
スポットワーク・単発バイトを探せる代表的なサービスは、「タイミー」のほかに「ショットワークス」「LINEスキマニ」などがあります。
「タイミー」の特徴は、確定した業務を直前キャンセルするとペナルティポイントが生じてしまうことや、過去働いた店舗からワーカーに対してのレビュー評価がつくことでしょう。
「ショットワークス」はツナググループ・ホールディングス <6551> 傘下のツナググループHCが運営。単発だけでなく、短期求人も掲載、姉妹サービスに「ショットワークスコンビニ」「ショットワークスデリバリー」があります。また事前に研修・面接が必要な求人も掲載されています。
そして「LINEスキマニ」は、SNSのLINEで公式アカウントを友達登録するだけで利用できるほか、仕事経験を基に、好条件の仕事をLINEで知らせてくれることなどが特徴です。
求職者側・企業側それぞれのメリット・デメリット
こうしたスポットワークが広がった理由は、仕事を探す側にも、人材を求めている側にもメリットがあるからです。
仕事を探している人からすれば、好きな時間と場所、仕事を選んで気軽に働けること。そして、すぐに給与を受け取ることができる点でしょう。逆に収入は安定しませんが、単純作業が多いため、仕事のスキルを身に着けづらいと言えそうです。
しかし、こうしたデメリットよりも気軽さを重視する人が多い時代なのかもしれません。
一方、雇う企業側には、突発的な人手不足をすぐに補えるメリットはありますが、逆に雇える人材の質が一定でないこと、頼める仕事内容も限定されること、時間をかけて育成できないことなどはデメリットといえそうです。
単発バイトでも経験者が優遇される?
コロナ禍で収入が減り支出が増えたため、「週末にちょっとバイトして収入を増やしたい」と思っている人も多いでしょう。
以前はバイトといえば、毎週固定の曜日にシフトで入らなければいけないものだったかもしれませんが、今は「入りたい時に入る」ことができる時代です。つまり平日は会社勤めをしながら、予定がない週末だけバイトするといった働き方もOKなわけです。
とはいえ、好条件のスポットワークは応募者も多いため、コンビニの単発バイトなら過去に同じ系列のコンビニで働いたことがある人のほうが採用されやすいようです。
そうした単発バイトなりの特徴も踏まえ、スキマ時間に効率的に稼ぐ方法を探してみてはいかがでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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