10月11日から始まる「全国旅行支援（全国旅行割）」について、政府が方針を発表した後、各旅行サービス事業者が対応を発表している。既に予約済みの旅行についても、別途、全国旅行割の適用申請が必要になるようなので、確かめたほうがいだろう。東京都や旅行サービス事業者の対応をまとめた。

これまで分かっている旅行割の概要

全国旅行支援で割引となるのは、交通付旅行商品（鉄道、バス、航空など）で1人1泊あたり最大8,000円、宿泊のみは最大5,000円。

さらに土産店や飲食店などで使えるクーポン券は平日1人1泊3,000円分、休日1人1泊1,000円分配布される。

これで一泊あたり最大1万1000円お得になるという計算だ。

割引を受けるには条件があり、ワクチン3回接種の証明書、またはPCR検査・抗原定量検査（検体採取日＋3日）・抗原定性検査（検体再採取日＋1日）の陰性証明書が必要になる見込みだが、詳細は明らかになっていない部分も多い。

東京都──10月20日から。都民割は全国旅行割と併用可

東京都は10月11日ではなく、20日から始める。これは小池百合子都知事が会見で明らかにしたもので、理由はクーポンなどの準備が間に合わないからだという。

都はこれまで、都民が都内を旅行する際に1人1泊あたり6,000円（税込）以上で5,000円（同）を補助する都民割「もっとTokyo」を行っており、こちらは10月末まで延長される予定。この都民割は全国旅行支援とも併用できる。

この都民割は、都内の対象宿泊施設に使えるクーポンを配布するもの。1人1泊あたり6,000円（税込）以上で5,000円（同）が補助される。12歳以下の子供は割引金額が1,000円増える。対象は、東京都民で、ワクチンの3回目の接種済ませた人か、検査結果が陰性の人。宿泊の対象期間は、10月6日チェックインから11月1日チェックアウトまで。

楽天トラベル──事前の「割引申請」が必要。6日には都民割の対象商品を発売

楽天トラベルでは、全国旅行支援が始まる前に既に予約済の旅行についても、楽天トラベルによる対象可否の確認後に、利用者が「割引申請」を行う必要がある。

この「割引申請」の対象は、国内宿泊、国内ツアー（航空券＋宿／航空券＋宿＋レンタカー）。対象外なのは、日帰り・デイユース予約、宿プラスレンタカーのレンタカー予約、国内日帰り観光バス・バスツアー。たとえば施設が全国旅行支援の対象でも、プランなどによっては割引申請できない場合がある。

なお、楽天トラベルは10月6日午前10時から、東京都が独自に行っている都民割「もっとTokyo」の対象商品の販売する。

ジャルパック──11日から沖縄県対象の商品を販売へ

ジャルパックは10月11日から順次、全国旅行支援の対象商品の発売する。既に沖縄県を対象とした商品の発売は決まっているが、その他の都道府県については未定。

「JALダイナミックパッケージ」で既に予約済みの旅行について、全国旅行支援の適用を受けたい場合は、事前に本人の申請が必要だ。条件はいくつかあるが、予約日や出発日などによって申請フォームが異なることや、発売予定日の5日前までの予約のみ対象となること、適用申請の期限は予約日の翌々日になることなど、細かいため、必ずサイトで確認したほうがいいだろう。

じゃらん──予約済みの旅行は予約変更操作をすればクーポン利用可

じゃらんを運営するリクルートは、じゃらんnetで成立済みの国内宿・ホテル予約について、予約期間や割引対象額などの利用条件を満たしている場合は、予約変更操作をすることでクーポンが利用できると発表している。なおじゃらんパック予約については調整中だという。

旅行でもポイ活？

今回まとめた各サービスでは、予約や利用でポイントが貯まる。楽天トラベルでは楽天ポイント、ジャルパッックのJALダイナミックパッケージでは、マイル（ツアーマイル、フライトマイル）。そしてじゃらんでの予約はdポイントやPontaポイントが貯まる。

さらにクレカの決済などによってはそちらでもポイントが貯まるので、お得な予約方法、決済方法を確かめておきたい。

文/編集・dメニューマネー編集部

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