年金・イデコ

老後は年金だけで暮らせる?「貯金ゼロ」夫婦、NISAとイデコをすべき?

2022/10/31 07:00

貯金ゼロの夫婦の場合、老後、年金だけで生活ができず、かなり困ることになるだろう。貯金ゼロから脱去するには、日々の生活の支出を見直す必要がある。また、NISAやiDeCoを始めるのも一つの手だろう。夫婦でNISAとiDeCoを活用してお金を貯めるのには、少しばかりコツが必要だ。どんなコツが必要か見てみよう。 夫婦貯金ゼロ

貯金ゼロの夫婦の場合、老後、年金だけで生活ができず、かなり困ることになるだろう。貯金ゼロから脱去するには、日々の生活の支出を見直す必要がある。また、NISAiDeCoを始めるのも一つの手だろう。夫婦でNISAiDeCoを活用してお金を貯めるのには、少しばかりコツが必要だ。どんなコツが必要か見てみよう。

夫婦貯金ゼロ……老後は年金だけで生活できる?

年齢を重ねて「老後」が近づいてくるにつれ、「我が家の家計は大丈夫かな?」「年金だけで生活できるかな?」と不安になってしまうかもしれない。もし貯金ゼロの状態で老後を迎えた場合、その後の生活は成り立つのだろうか?

年金だけに頼るのは危険かも

年金は、人によって受け取れる金額にかなり差がある。

厚生労働省の統計によれば、会社員として厚生年金に加入してきた人が受け取っている年金の平均額は「約14万6,000円/月)」だ。また、日本年金機構では夫婦2人分の標準的な年金額(厚生年金+国民年金)を「約22万円/月」としている。

厚生年金は基本的に、現役時代に収入が多かった人ほど受け取れる年金も多くなる。

自営業など国民年金にしか加入していない人は、年金額が少なくなりがち。先述の統計によれば、平均額は「約5万6,000円/月」だった。夫婦とも国民年金のみの世帯だと、2人あわせても11万円ほどだ。

一方、総務省の家計調査によれば、老後(65歳以上の夫婦のみの無職世帯)の生活費の平均は約23万円/月となっている。

なかには年金だけで問題なく暮らせる人もいるが、もともと年金が少ない人や持ち家でない人、病気や子どもの学費などで大きな出費がある人などにとっては特に厳しいといえる。

多少足りなくても退職金や貯蓄でカバーできる範囲ならよいが、老後を迎える直前の段階で「貯金ゼロ&退職金なし」という状態だとかなり危険だ。

働いて収入がある現役時代に貯金ゼロなら、年金暮らしになって収入が減ったときに赤字になってしまうかも。その状態が続いたら、人生の後半でお金がなくて困窮したり破産する可能性もある。

貯金ゼロから脱却するためにできること

年金や退職金だけでの生活が難しそうなら、老後までに貯蓄をがんばるか老後も働いて収入を得続けるか、何かしらの対策が必要になるだろう。

一見足りそうに見えても、法改正や会社の倒産などで想定より受給額が少なくなる、家族が倒れて介護が必要になる、といった不測の事態が起きる可能性もある。

いずれにせよ、年金や退職金など「もらえるお金」だけに頼るのはリスキーなので、なるべく自分でもお金を用意しておきたいところだ。

家計を改善して貯金ができるようにするには、まずは保険料やスマホ代など毎月一定額を継続して支払う「固定費」を見直してみるのがいい。

また、「お金が余ったら貯金しよう」と思っているとなかなかできないものだ。

給料が振り込まれた時点であらかじめ貯金分だけ別のところ(貯金専用口座など)に取り分けておき、残った金額で生活するようにする「先取り貯蓄」という方法にすると成功しやすくなる。

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夫婦貯金ゼロ……老後は年金だけで生活できる?

夫婦が「NISAとイデコ」を一緒にやるべき理由!別々に投資してたら損をする?

夫婦でiDeCoNISAに加入する家庭が増えているが、夫や妻の投資先・投資額を知っているだろうか?金額や商品のバランスが悪いと、知らずに損をすることがある。「夫は夫、妻は妻」と考えず、家庭全体でトータルメリットが大きくなるような選択をしたい。

iDeCo・NISAの特徴を知らないと損をするかも

収入に差のある共働き夫婦がそれぞれiDeCoに加入していると、世帯全体では損をしてしまうことがある。

例えば、それぞれiDeCoで月1万円ずつ積み立てている夫婦がいるとして、1年間の節税額が5万4,000円だとしましょう。これを、収入の高いほうが月2万円ずつ積み立てるようにするだけで、1年間の節税額は7万2,000円に増える。

家計から出す金額は同じでも、どちらが加入するかで1年で1万8,000円もの差が出るのだ。iDeCoを30年続けたとすると、節税効果だけで54万円もの差になる。

※夫婦の所得税率は20%と5%、住民税率は10%と仮定。運用責任や退職金、健康等の観点から目的を持って夫婦それぞれで加入するケースを否定する意図はありません。

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夫婦が「NISAとイデコ」を一緒にやるべき理由!別々に投資してたら損をする?

文/編集・dメニューマネー編集部

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