一般NISAで非課税期間が終わると、課税口座へ移すか、翌年の非課税枠へロールオーバーするか、選ばなければならない。2018年から始めている人は、そろそろ5年が経ち選択を迫られているだろう。ロールオーバーは、期限内に手続きしないと期限切れになってしまうので、注意が必要だ。
NISAの通知が来た人は要チェック!年末までにロールオーバーするなら急ぐべき理由
NISAの非課税期間が終わるという通知が届いた人もいるかもしれない。一般NISAで非課税期間が終わると、課税口座へ移すか、翌年の非課税枠へ移管するか(ロールオーバー)選ばなければいけない。このうち、ロールオーバーしたい人は注意が必要だ。期限内に手続きしないと時間切れになって損をするかもしれないからだ。
ロールオーバーの手続きはいつまで?
ロールオーバーの手続きの期限は金融機関ごとに大きく異なる。ある証券会社は12月30日午後3時ですが、別の会社は12月8日だ。
基本的に期限後は受け付けてもらえないので、「年内に手続きすれば間に合うだろう」などと自己判断をせず、自分の期限がいつなのか必ず確認しておきたい。
ロールオーバーの手続きが間に合わないとどうなる?
ロールオーバーの手続きをしないとどうなるかというと、自動的に特定口座などの課税口座に移管される。
移管した時点の評価額で取得したと見なされ、取得額が書き換えられるのだが、注意が必要なのが、買付時より値下がりしている場合だ。
たとえば、1000円で買った株式が800円に値下がりした状態で課税口座に移管したとする。
その後、1000円に値を戻したタイミングで売却すると、本来の売却益は0円だ。しかし移管した時点の価格800円が新たな取得価格のため、これとの差額である200円が“売却益”となり、課税されてしまう。
このケースではロールオーバーしていれば課税されないので、課税口座に移管したために損をするわけだ。
NISAのロールオーバーの仕組みと「お得」と言われる理由
最近、NISAの非課税期間が終わる通知がきて、ロールオーバーをするか迷っている人もいるのではないだろうか。一般NISAは非課税期間の5年のため、2018年から始めている人はそろそろ5年が経つ。その後は「課税口座」へ移すか、翌年の「新たな非課税口座」へ移管するか(ロールオーバー)選ばなければいけないロールオーバーはすなわち、非課税期間を延長するということだが、これには見逃せないメリットがある。
5年間で得た利益も含められるので枠が120万円以上になる
一般NISAの年間の入金額は120万円だが、ロールオーバーは、NISAで増えた分のお金も一緒に繰り越せるため、実質120万円以上でNISAを使える。
たとえば、120万円でNISAを始めた人が5年後に140万円まで増えた人がロールオーバーすると、繰り越せる額は140万円なのだ。
投資額が大きいほど利益の金額が大きくなり、非課税のメリットも大きくなる。投資先を変えたいなどの希望がなければ、ロールオーバーするのがいいだろう。
一般NISAの非課税期間は5年だが、ロールオーバーすればさらに5年運用できるので、期間は計10年だ。
長期運用を考えているなら、期間が5年増えるメリットは大きいといえる。
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NISAのロールオーバーの仕組みと「お得」と言われる理由
文/編集・dメニューマネー編集部
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