食費の節約をしているのにも関わらず、なかなか生活がラクにならないと悩んでいる人も多いだろう。そんな人は、買い物時に気づかずに食費をかえって高くする行動をしているかもしれない。どんな行動がNGに当たるのか。また、適正な食費の目安はどれくらいなのだろうか?
「食費が高すぎる」人がやりがちなこと
ぜいたくしているつもりはないのに、家計簿をつけてみたら食費が高い──。そんな人は、買い物で気づかないうちにやっている行動が原因となっていることが多い。食費が高い人がやりがちなNG行動を確認してみよう。
賞味期限が近い見切り品をまとめ買いしがち
賞味期限が迫っている見切り品のまとめ買いは、安く済みそうなものだが、実はかえって食費が高くなることがある。
お値打ち価格の商品を買って節約すること自体は間違っていない。しかし、まとめて買いすぎたことで「賞味期限内に食べきれない」「飽きて廃棄する」となると、食品ロスになるだけでなく食費もかさむ。
見切り品を買うときは、食べ切れるかどうか考えるようにしよう。
スーパーに行く頻度が多く余計なものまで買いがち
節約のために「特売のたびにスーパーに行く」「食品ごとにいくつかのスーパーを使い分ける」という人もいるが、スーパーに行く頻度が多いと食費がかさみやすい。
これは、目移りして余計なものを買ってしまうことがあるからだ。例えば、レジ横のお菓子をついつい買い物カゴに入れた経験がある人は多いのではないだろうか。
特にスーパーに行く頻度が多い人は、買い物メモを作って目的の商品のみ買うようにしよう。誘惑に負けて他のものも買ってしまう場合、1週間分をまとめ買いしたほうが食費を抑えられることもある。
我が家は使い過ぎ?適正な食費の目安とは?
物価の高騰が続く中、少しでも家計への負担を減らそうと支出を見直している人もいるだろう。家計の中で節約できる代表的な項目と言えば、食費や保険料、通信費、光熱費などだ。適正な食費の目安や家族構成別に見る注意点、食費の節約方法について見てみよう。
日本の家計の支出に占める食費の割合
まずは家計の支出に占める平均的な食費の割合について見てみよう。
総務省統計局が発表した2021年の家計調査によると、単身世帯の消費支出額は15万5,046円で、そのうち食料への支出額は3万8,410円だった。消費支出額を100%とすると、食料への支出額割合は約25%になる。
2人以上の世帯の場合は、消費支出額が27万9,024円で、そのうち食料への支出額は7万5,761円。食料への支出額割合は約27%だった。
単身世帯でも2人以上の世帯でも、平均的な食費の割合は25%前後ということが分かる。
エンゲル係数から適正な食費の割合を算出
ただし、家庭によって人数や年齢などの家族構成が異なる。そこで着目してほしいのがエンゲル係数だ。エンゲル係数とは、消費支出に占める食費の割合のことで、25%が標準的と言われている。
エンゲル係数の計算方法は次の通り。
エンゲル係数(%)=食費÷消費支出額×100
気づいた人もいるかもしれないが、前述の「日本の家計の支出に占める食費の割合」で紹介した数値こそがエンゲル係数となる。
単身世帯の場合は標準的だが、2人以上の世帯では約27%と少しオーバーしていることが分かるだろう。
節約のことを考えると、エンゲル係数を20%以内に抑えるよう工夫するのがよい。
というのも、先ほど紹介した家計調査の食料部分には、菓子類や酒類、外食などが含まれている。
これらは嗜好に左右されるため、節約しようと思えば削減できる部分。この点を加味して算出すると、平均エンゲル係数は20%以下に抑えられるのだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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