つみたてNISAはほったらかしでも大丈夫だが、1年に一度くらいは状況を確認したほうがいい。その際だが、どんなところに注目すればいいのか。また、運用に慣れてくると、投資の幅を広げたいと考える人もいるだろうが、ステップアップするために何をすればいいのだろうか?
ほったらかし「つみたてNISA」を見直す時のチェックポイント
つみたてNISAは積み立てを設定してしまえば自動的に買付が行われるため、「ほったらかし」で大丈夫だが、1年に1度くらいは状況確認をしたいところだ。その場合、どんな点を確かめればよいのか?
買い付けている商品はこのままでいいか?
まずは運用状況を確認し、買い付けている商品がこのままでよいかを考えよう。
つみたてNISAの運用方法は、同じ商品を同じ金額で買付けることで平均購入単価を下げるというものだ。
そのため運用成績が思わしくなくても、商品の変更はなるべくしないほうが効果的だが、変更したほうがいい場合もある。
利用中の金融機関はこのままでよいか?
いざつみたてNISAの口座を開いて投資を始めたものの、「買いたい商品の取り扱いがない」「もっと安い額で投資したい」といった場合は、いっそ金融機関を替えるのも手だ。
つみたてNISAの商品ラインアップや最低投資額などは、金融機関ごとに異なる。
別の金融機関に乗り換えたほうが有益な資産形成ができるかもしれない。
金融機関の変更は、変更を希望する年の前年の10月から手続きできる。
年が明けてからでも手続きできるが、元の金融機関で買付が行われてしまうとその年の変更はできない。
つみたてNISAの買付は自動で行われるため、手続きはなるべく前年のうちに済ませよう。
つみたてNISAの次のステップは?中級者の投資先
「つみたてNISA」は投資初心者に人気だが、買えるのが投資信託に限られていることもあり、運用に慣れてくると、投資の幅を広げたいと考える人も多いだろう。投資も経験に応じてステップアップすることが大切だ。初心者向けの、つみたてNISAの“次の投資”にはどのようなものがあるのだろうか?
「節税」がピンとくるなら──iDeCo(イデコ)
「節税」という言葉がピンとくる人はiDeCo(イデコ)を検討しよう。
iDeCoは年金だが、NISAと並ぶ代表的な税金の優遇制度だ。
自分で商品を選んで運用しながら年金を積み立てる。最大のメリットは、掛金を所得から控除でき、毎年の所得税・住民税を節税できることだ。
特に年収が高いほど、iDeCoの節税効果は大きくなる。
サラリーマン・OLが毎月2万積み立てると、年間の節税額は7万2,000円、30年で216万円もの節税効果が得られる(所得税率20%、住民税率10%の場合)。
ただし、iDeCoはつみたてNISAと違って自由に引き出すことができない。60歳以降の受け取り開始まで資金がロックされることに注意したい。
「不労所得を得たい」なら──米国株の高配当銘柄
米国株は日本株より配当利回りが高く、配当の回数も多いことが特徴。米国株の高配当銘柄に投資すれば、「配当金」という不労所得を得られる。
日本企業にも配当金を出しているところはあるが、配当回数は年1〜2回。
これに対し、米国株では年4回配当を実施する企業がたくさんある。
また、コカ・コーラなど約60年の連続増配記録を持つ企業も存在する。
世界的に有名な企業や消費者としてよく利用する企業なら投資してからの情報も得やすいだろう。
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つみたてNISAの次のステップは?中級者の投資先3選
文/編集・dメニューマネー編集部
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