”二刀流”の大谷翔平選手は、WBCで準々決勝までに最多の2勝、打率4割・8打点の活躍で日本のベスト4進出の立役者となったが、彼のメジャーでの年俸は、時給換算するとどれくらいなのだろうか。将棋界に目を転じると、藤井聡太五冠が3月19日、棋王を獲得して六冠を達成したばかり。藤井六冠が2022年に稼いだ賞金は、棋士の1回あたりの対局料はいくらくらいなのだろうか。
MLB大谷翔平選手の「時給」はいくら?
大谷翔平選手の2023年の年俸は、3000万ドル(約40億5000万円)という。昨年の550万ドル(約7億2500万円)から大きく上がり、日本選手初の3000万ドル大台となったが、彼の年俸を時給換算するとどれくらいなのだろうか。大活躍した2021年のデータをもとに見てみよう。
162試合のうち159試合出るとすると……
大谷翔平選手の2021年の年俸は300万ドル (約3.24億円)だったという。高い額ではあるが、彼ほどの選手なら安いようにも感じられる。果たして彼の年俸、時給にするといくらくらいなのだろうか?
大谷選手はエンゼルスと2021年2月に、2年850万ドルの契約を結んだと報じられた。内訳は21年が300万ドル(3.24億円)、22年が550万ドルだ。
MLBでプレーオフを含まないレギュラーシーズンの試合数は162試合。大谷選手は打者としても出場しているため、47試合消化した段階で46試合出ているので、今シーズンは162試合で159試合に出ると仮定する。
年俸を試合数で割ると、1試合あたり204万円ということになる。仮に準備やウォーミングアップ、クールダウンを含めて1試合を5時間とすると1時間あたり41万円の計算になる。
時給41万円と聞くと、平均的な会社員からすると驚きの額だが、大谷選手ほどの存在感(広告効果)と成績からすると、決して高くはないようにも思える。
さらに、ここにはタイトル獲得の賞金やCMなどのスポンサーは含まれない金額のため、今後の活躍次第でもさらに上乗せされていくだろう。
もちろん、ここには試合以外の練習や準備は含まれていないため、実態ではないことは言うまでもない。ことに大谷選手は練習熱心で知られるため、この計算がことさら無謀であることは承知である。
藤井6冠、将棋プロ棋士の「対局料」はいくら?
3月19日に六冠を達成した藤井聡太竜王の2022年獲得賞金・対局料は約1億2205万円だったというが、彼の1回の対局料はどれくらいなのか。
将棋プロ棋士の対局料
将棋の藤井聡太竜王が2021年度に獲得した賞金や対局料を合わせると、実質1億円以上になるという。2021年11月13日に勝利した竜王戦の賞金は将棋界最高の4,400万円で、その高さに注目が集まるが、そもそも「対局料」も高額なのだろうか。
実は、棋戦に参加して対局することで支払われる「対局料」はほとんど公表されていない。
ただ、タイトル保持者と挑戦者が争う8大タイトル(竜王・名人・王位・王座・棋王・叡王・王将・棋聖)のなかで最高峰とされる竜王戦だけは、タイトル保持者への挑戦者を決める「挑戦者決定戦」の対局料を数年前まで公表していた。当時は460万円だったという。
竜王戦の優勝者を決める「7番勝負」の対局料は、現時点では公表されていない。ただ、挑戦者決定戦の対局料である460万円を上回ることは間違いないだろう。
竜王戦以外のタイトル戦の対局料をネット上の情報などから推測すると、挑戦者やタイトル保持者の場合は、数百万円になるようだ。
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1億円プレーヤーの藤井4冠、将棋プロ棋士の「対局料」はいくら?
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・steven hendricks / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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