マルチ商法といえば、日用品や食品などを売っているイメージがあるが、最近も新しい手口が登場しており、中にはネットサービスに誘導するような、モノを売らないやり方もある。気づいたときには騙されていた、ということにならないためにも、最近の手口と、しつこい勧誘をキッパリ断る方法を知っておこう。
モノを買わせない新たな「マルチ商法」
健康食品や化粧品などを売っているイメージが強いマルチ商法だが、最近ではサービスを扱う「モノなしマルチ商法」の被害が特に若い人の間で増えている。「勧誘の仕方がマルチ商法っぽいけど、モノではないから大丈夫だろう」と思って契約したら、実はマルチ商法で、気づいたときにはすでに手遅れということもある。
オンラインカジノ「負けてもキャッシュバックがあるよ」
「海外のオンラインカジノの会員になり、紹介した友人が会員になれば報酬が得られる」「カジノで負けても、友人を紹介すればキャッシュバックがもらえる」などと言って勧誘してくる手口がある。
ある女性は、チャットアプリで知り合った男性から誘われてセミナーに参加し、ブランド物に身を包んだ講師からオンラインカジノの説明を受けた。その後、登録料として50万円を要求された。
金額に戸惑ったが、「少し投資してたくさん稼げるほうがいい」などと説得され、消費者金融でローンを組んだという。
アフィリエイト「暗号資産のウォレットを広めれば報酬は80%」
「アフィリエイト(成果報酬型インターネット広告)などを出して、特定のサービスの入会者を募り、入会すれば報酬がもらえる」と勧誘されることもある。
ある人は、友人たちと行ったカフェで出会った勧誘者から、円でもドルでも暗号資産(仮想通貨)でも入出金できるネット上のウォレットを広めるアフィリエイトを持ちかけられた。
報酬はコースによって異なり、7万円コースは儲けの40%、21万円コースは80%だという。
さらに、アフィリエイターを紹介すると、紹介した人が支払ったコース費用の10%が自分の収入になると説明された。その後、登録料を含めたおよそ22万円を支払ってしまった。
マルチ商法の勧誘をうまく断る言葉
疎遠になっていた知り合いなどに呼び出され、マルチ商法の勧誘をされたとき、うまく断ろうと理論を並べて話した場合、かえって状況が悪化して勧誘がエスカレートすることがある。勧誘を断るときに使える言葉を見てみよう。
「興味が湧かない」──理論よりも感情を理由に断る
理論や理屈で相手を論破しようとせず、「興味が湧かない」などと感情を伝えてのらりくらりとかわしつつ、一貫してモチベーションが湧いていないことを伝えるのがいいだろう。
相手はそういた相手に対してどのように対処すれば、こちらに引き込めるのか対策マニュアルを持っている。
論破しようと思ったら、逆に相手の口車にまんまとハマってしまったというケースもあるので、理論で断るのではなく、感情論で断ったほうがよい。
「妻が嫌がるから」「夫が嫌うので」──家族の了承が得られないことを理由に断る
結婚して家庭を持っている人なら、家族の了承が得られないことを理由に断るとよいだろう。
「妻がそういうのを嫌がるので」「夫を裏切りたくないから」とキッパリと話そう。
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マルチ商法の勧誘をうまく断る3つの言葉 言ってはいけない理由とは?
文/編集・dメニューマネー編集部
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