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大手食品株を5年前に買った人はいくら儲かった?味の素、キッコーマン、日清食品、ブルドックソース

2023/06/13 07:00

国内外の投資家から日本株への注目度が高まっており、大手の食品メーカー株も値上がりしています。どこも相次いで値上げしており、投資家からは収益の改善が期待されるという理由で買われているようです。 大手の食品メーカーの株を5年前に買った人は、いくら儲かっているのでしょうか(以下、文中株価などは6月9日基準、株主優待や株式購入

国内外の投資家から日本株への注目度が高まっており、大手の食品メーカー株も値上がりしています。どこも相次いで値上げしており、投資家からは収益の改善が期待されるという理由で買われているようです。

大手の食品メーカーの株を5年前に買った人は、いくら儲かっているのでしょうか(以下、文中株価などは6月9日基準、株主優待や株式購入に必要な手数料や税金は考慮していません)。

なおリターンとして、株の「値上がり益」と「配当金」の受け取り額を考慮しています。

味の素──配当金と値上がり益で約37万円の利益

うまみ調味料のアミノ酸では、世界トップのほか、ヘルスケアなどの非食品分野でも事業展開している味の素 <2802> の株価は、5647円で、5年前の約2098円から過去5年で2.7倍と大きく値上がりしました。

5年間の配当金受取額は、1株あたり226円です。配当金を含めたトータルリターンでは、2.8倍でした。

100株あたりの金額に直すと、5年前に100株を20万9850円で買った人は、直近で56万4700円まで値上がりしました。さらに配当金の2万2600円を合わせると約37万儲かったことになります。

ちなみに過去1年間では、値上がり率は85%。10年間では約4.1倍に値上がりしています。

ブルドックソース──5年前に11万円投資、トータルで約1.9倍に

ブルドックソースやイカリソースなどを展開するブルドックソース <2804> の株価は1095円から1982円と、過去5年で81%値上がりしています。

5年間の配当金受取額は、株式分割を考慮すると1株あたり105円です。配当金を含めたトータルリターンは91%でした。

100株あたりの金額に直すと、2019年に実施した株式分割で株数が増えた分を考慮すると、5年前に100株を10万9500円で買った人は、19万8200円まで値上がりしました。さらに配当金の1万500円を合わせると、約11万円もうかったことになります。

さらに過去10年間を見ると、株価は2.2倍に値上がりしています。ただし、過去1年では、株価の上値が重く、上昇率は5%にとどまりました。

キッコーマン──5年前に53万円で100株買った人はトータルで33万円儲かった

しょうゆでは、国内で約3割のシェアを持つキッコーマン <2801> の過去5年の株価は、5280円から8362円まで58%値上がりしました。

5年間の配当金受取額は、1株あたり267円です。配当金を含めたトータルリターンは63%でした。

100株あたりの金額に直すと、5年前に100株を52万8000円で買った人は、直近で83万6200円まで値上がりしました。さらに配当金の2万6700円を合わせると、約33万円儲かったことになります。

さらに10年前と比べると株価は5.4倍に値上がりしています。また、過去1年間の値上がり率は21%でした。

日清食品HD──5年前に80万円投資した人が儲かった額は47万円

カップヌードル、チキンラーメンなど、インスタントラーメン最大手の日清食品ホールディングス <2897> の株価は8080円から1万2170円になっており、5年での上昇率は、51%です。5年前に100株を80万8000円で買った人の株は、直近で121万7000円になっています。

5年間の配当金受取額は、1株あたり610円で、配当金を含めたトータルリターンは58%でした。さらに配当金の6万1000円を合わせると、47万円儲かったことになります。

なお過去10年間では、株価は3.2倍に値上がりしました。過去1年間の値上がり率は45%です。

※ 本記事は過去のリターンを紹介することを目的としたもので、投資の推奨をするものではありません。

文・北川茂樹(Webライター)
編集・dメニューマネー編集部

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