住宅ローンを繰り上げ返済すると、利息を減らしたり、返済期間を短くしたりできますが、「ボーナスは繰り上げ返済にあてたほうがお得」と決めつけずに、本当にお得かどうか確かめましょう。
支払い総額がどれだけ減るか
繰り上げ返済することで、支払総額をどれだけ減らせるか確かめましょう。
たとえば、借入金額が3,000万円、返済期間が30年、固定金利が1.2%の場合を考えてみましょう。繰り上げ返済しないときは総支払額が約3,575万円ですが、10年目に500万円を繰り上げ返済(返済期間短縮型)すると、返済期間が約25年で約3,457万円となり、116万円ほど減らせます。
その他の借り入れ条件でもウェブサイトで支払総額を計算できるため、自分にあてはまる条件を入力して確かめておきましょう。
一方で、住宅ローン控除を受けている人は、繰り上げ返済することで控除額も減らすことになるため、控除期間や控除額も確かめておきましょう。
出産や入学などで大きな出費をともなう予定がないか
繰り上げ返済は、今ある預貯金や今後入ってくるボーナスをあてることになるため、現預金が減り、出産や子供の入学など大きな出費の時に困るかもしれません。
想定できる範囲内で、今後のライフイベントでかかる出費を見積もっておきましょう。
手数料がどれくらいかかるか
繰り上げ返済すると手数料がかかることがあり、無料から数万円まで金融機関や返済方法によって異なります。
たとえば、三菱UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> )のインターネットによる手続きでは手数料が無料ですが、銀行窓口では1万6,500円かかります。
自分が利用している金融機関は手数料が無料かどうか調べて、有料の場合はなるべくまとまった金額を一度に返済するといった工夫をして、繰り上げ返済の回数を減らしましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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