電気代の値上がりが続いており、エアコン代を節約している人もいるだろうが、実は節約になっていない行為がある。また、この季節、冷房と除湿のどちらが節約になるのか実は分かっていない人もいるだろうが、どっちのほうが電気代を節約できるのか?
エアコン代を高くするNG行動
夏の冷房代を抑えるために、さまざまな節約術を取り入れている人もいるだろうが、実は節約術には誤解が多い。あなたのエアコンの使い方は、本当に節約になっているだろうか。間違った節約術を見てみよう。
外気温にかかわらずマメにON・OFFする
外気温にかかわらず、マメにON・OFFしてしまうのも間違った節約術だ。
外気温が高いと室温も高くなるが、室温とエアコンの設定温度の差が大きいほど、起動したときの消費電力も大きくなる。つまり、外出のたびにOFFにしていると、ONするたびに消費電力が増えて電気代がかさむことになる。
特に外気温が35℃以上の場合は、つけっぱなしのほうがお得になることが多い(パナソニック調べ)。
30分程度の外出ならつけっぱなし、数時間以上の外出ならOFFにする、といったように使い分けよう。
室外機カバーの取り付け位置が間違っている
室外機に直射日光を避けるためのカバーを取り付けると、室外機の周りの温度が低くなって節約につながるのは事実だ。しかし、カバーで排気口をふさいでしまうと、冷房効率が落ちて電気代が高くなる。
冷房能力が2.2kWのエアコンの室外機の周りに「囲いなし」と「囲いあり」の状態を作ったところ、「囲いあり」の場合は冷房効率が17.7%下がったという(東京電力エナジーパートナー調べ)。
室外機カバーの中には、日よけと目隠しを兼ねた3面囲いタイプのものもあるが、節約の観点では適切ではない。室外機上部の直射日光を防いでくれる日よけタイプのほうがよいだろう。
エアコンの除湿と冷房、電気代が高いのはどっち?
エアコンの除湿と冷房の使い分けは、きちんとできているだろうか。湿度を下げたり部屋を涼しくしたりしてくれる除湿機能を冷房代わりに使う人もいるかもしれない。除湿と冷房だが、電気代が節約できるのはどちらなのか?
除湿と冷房の電気代、どちらが高い?
電気代は、エアコンの機種や電力会社によっても異なる。しかし一般的に電気代が最も高くなるのは再熱除湿で次いで冷房、弱冷房除湿の順だ。
再熱除湿は、冷房と暖房を共に稼働させている状態のため、その分消費電力が多くなる。
電気代だけで見ると冷房よりもさらに弱い電力で稼働する弱冷房除湿が最もお得だ。
ただし、それぞれにメリット・デメリットがあるため、シーンによって使い分けるのがよい。
エアコンの電気代を抑える方法
エアコンで最も電気代がかかるのは、室内が設定温度に達するまでの間。
こまめなオンオフは、消費電力が多くなる要因のため、夏の暑い時期はつけっぱなしにしておくほうが節電になる場合もある。
また電気代を気にして風量を微風や弱風に設定している人もいるかもしれない。しかし設定温度に達するまで時間がかかり逆効果となるため、自動運転にするのがよいだろう。
部屋の温度ムラを防ぐため、扇風機やサーキュレーターを併用するのもいい。
さらにフィルターや室外機にホコリがたまると冷暖房効果が下がり余分な電力を消費するため、2週間に1度など定期的な掃除も大切だ。
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エアコンの除湿と冷房は似て非なるもの!電気代が高いのはどっち?
文/編集・dメニューマネー編集部
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