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星のカービィ、ポケモンで株価急騰!エスケイジャパンはどんな会社?

2023/08/03 07:00

「クレーンゲーム」や「ガチャガチャ」はアミューズメント業界で注目の成長分野になっている。人気をささえているのは、景品の質の高さだ。星のカービィ、ポケモンのグッズなどの景品で稼いでいるのがエスケイジャパン <7608> だ。好業績で株価も好調だ。 絶好調の決算で株価急騰 1週間で32%上昇、3年ぶり高値 エス

「クレーンゲーム」や「ガチャガチャ」はアミューズメント業界で注目の成長分野になっている。人気をささえているのは、景品の質の高さだ。星のカービィ、ポケモンのグッズなどの景品で稼いでいるのがエスケイジャパン <7608> だ。好業績で株価も好調だ。

絶好調の決算で株価急騰 1週間で32%上昇、3年ぶり高値

エスケイジャパンは東証スタンダード市場に上場する企業で、主力はクレーンゲームやガチャガチャなどの景品やキャラクター商品だ。

アミューズメント施設ではその多くのスペースがクレーンゲームで占められるようになった。ショッピング施設ではガチャガチャ専門店が増えている。そのメリットを受けているのが同社だ。

7月14日に発表した2024年2月期第1四半期(3〜5月)の決算を受け、株価は急騰。売上高13%増の24.3億円、営業利益57%増の2.7億円と絶好調の内容だった。

通期予想は据え置いたが、第1四半期の営業利益は通期予想の46%まで達している。上方修正への期待で、株価は値幅制限の上限(ストップ高)である100円(18.3%)高で終えた。

7月19日には3年ぶり高値となる720円まで買われ、決算発表前日からの上昇率は32%に達した。

売り上げをけん引するのは「星のカービィ」「ポケモン」

同社の主力事業は2つあり、クレーンゲームなどアミューズメント施設(ゲームセンター)向けのキャラクターエンタテインメント事業とガチャガチャ用や店舗向けのキャラクター・ファンシー事業に分かれる。

2事業ともに人気なのは、任天堂の人気キャラクター「星のカービィ」のグッズだ。他にも「ポケットモンスター」や自社キャラクターの「サラブレッドコレクション」「忠犬もちしば」「でぶねこ」「バスボール」(フィギュア入り入浴剤)なども人気だ。

アミューズメント施設は、ここ10年で施設数は半減している。特にここ数年はコロナで行動制限があって厳しかった。

そんなゲームセンターの救世主とも言うべきが、UFOキャッチャーを代表とする「クレーンゲーム」だ。

クレーンゲームの市場規模は売上約2200億円に達し、アミューズメント施設の売上の約6割を占めるまで成長している(日本アミューズメント産業協会)。

コロナ禍が落ち着きを見せつつある中、ボーリング場、アミューズメント施設などは息を吹き返しつつある。総合レジャー施設を展開するラウンドワン <4680> ではクレーンゲーム300台以上を揃えたギガクレーンゲームスタジアムを全国で約68店展開しており、コロナショック時に200円台だった株価は現在、600円弱にまで回復している。

実はエスケイジャパンはこのラウンドワンが筆頭株主で、同社の持ち分法対象企業。今後のこの業界の行く末を占う際、動きをおさえておきたい2社とはいえないだろうか。

「ガチャガチャ」の市場規模も成長

ガチャガチャも売り場を拡げ、アミューズメント市場における存在感を増している。

2022年度の「ガチャガチャ」の市場規模は、前年度比35.6%増の610億円だ。

これは日本玩具協会が2023年6月8日・9日に開催した「おもちゃショー」に合わせて発表したもので、驚異的な拡大と言える。

購入層は20代〜30代、単価も300円〜400円と高単価になっていることが背景に挙げられそうだ。

ここでもエスケイジャパンの商品は人気だ。同社の動向がエンターテインメント業界の成長のカギを握っていると言ってもよさそうだ。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・エスケイジャパンウェブサイトより。HAL Laboratory, Inc. / Nintendo

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