保険

「電動キックボード」に必要な保険は──自転車とぶつかると1億円の賠償も?

2023/08/03 18:00

電動キックボードがはやっているが、これに乗る人は保険に入る必要がある。今年の7月の法改正によって、16歳以上なら免許なしで電動キックボードに乗れるようになった。それにより、事故が増えることが懸念されている。事故を起こせば多額の賠償責任を負うことになるだろう。そのため、電動キックボードに乗る人は、自転車保険とはまた別の次

電動キックボードがはやっているが、これに乗る人は保険に入る必要がある。今年の7月の法改正によって、16歳以上なら免許なしで電動キックボードに乗れるようになった。それにより、事故が増えることが懸念されている。事故を起こせば多額の賠償責任を負うことになるだろう。そのため、電動キックボードに乗る人は、自転車保険とはまた別の次のような保険に入ることが義務付けられている。

自転車事故でも1億円近くの賠償責任が発生

電動キックボードの事故は自転車保険や個人賠償責任補償特約は対象外だ。他の保険に入っていない場合、自分が賠償責任を負うこととなる。

2008年9月に11歳男児が自転車で女性を突き飛ばした事故で、母親は9,500万円の賠償を命じられた。

自転車でもこれだけの賠償責任を負うことがあるのだ。電動キックボードでも同じような事故を起こすリスクは考えておきたい。

電動キックボードは自賠責加入が必須

電動キックボードは車両に分類され、自賠責保険への加入が必須だ。

これは、強制保険とも呼ばれ、加入せずに走行した場合、50万円以下の罰金または1年以下の懲役が課せられる。知らなかったでは済まされない。

保険証明書は車両への備え付け義務がある。しかし、構造上困難な電動キックボードであれば、証明書の画像データが入ったスマートフォンを持ち歩く運用が許されている。

自賠責保険による補償は最小限

自賠責保険の補償は対人賠償のみに適用されるため、事故で物を壊した場合は賠償を求められることがある。

また、対人補償の限度額も死亡の場合は最高3,000万円であり、必ずしも十分な補償額とはいえない。それ以上の賠償責任を負うリスクを考えておくべきだ。

無制限に補償してくれる任意保険に加入する

電動キックボードに乗る場合は、原付保険やバイク保険で備えたい。また自動車にも乗っているのなら、自動車保険にファミリーバイク特約をつけることも考えたい。

こういった保険に入るときは、対物・対人補償ともに無制限となっているものを選ぶようにしたほうがよい。

また、電動キックボードは、レンタルサービスやシェアサービスもある。こういったサービスを使う場合、もしものときのことを考えて、レンタルした物がどのような保険に入っているのか確かめてから乗るのも重要だ。

文/編集・dメニューマネー編集部

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