300円ショップが人気だ。最大手・3コインズの株価は2022年から2023年で3倍以上になっている。運営企業であるバルグループホールディングスとはどのような企業なのだろうか?
祖業のアパレルから、300円ショップへ転身して成長
バルグループホールディングス <2726> (以下バルHD)はベーシックな生活雑貨から空間を彩るインテリア雑貨など幅広いラインアップと、デザイン性の高い商品を販売している。
設立は1973年、祖業は「カスタネ」「ルイス」などのアパレルだった。その後1994年に300円ショップ事業に参入し、雑貨の取扱いを増やしてきた。
もともとは卸から買い付け販売をしていたが、ファッションを得意とするだけにカラフルな色使いのオリジナル商品を開発し始めたことでファンが増えていった。
3コインズは、2012年に100店舗、売上高100億円を達成。出店攻勢は続き、2022年3月期の売上高は47%増の379億円、2023年3月期も29%増の489億円と2年連続で100億円以上の売上高を伸ばしている。
2023年2月期の全体売上高1644億円(前年度比23%増)に対し、3コインズ事業の売上高は489億円(同29%増)と30%を占める。その他、アパレル事業のアメリカンクラシック系アパレルのカスタネが65億円(47%増)、モード&ストリート系のルイスが21億円(16%増)となっている。
好調な決算を受け、株価は8年ぶり高値を更新!
7月11日に発表した2024年2月期第1四半期(4〜6月)は、売上高が20%増の469億円、本業の利益である営業利益が29%増の57億円だった。
3コインズは、3年連続で売上高純増100億円を上回る。通期予想は据え置いたが、会社予想の通期営業利益予想の166億円(5%増)に対して34%の進捗状況であり、上方修正が期待出来る。前期は期中に2回の上方修正を発表している。
既存店売上は2023年2月期が20.0%増と高かったが、2024年2月期第1四半期も12.4%増と高い伸びを続けている。会社の今期予想の5.0%増をはるかに上回っている。
新規出店は、3コインズを中心に42店舗、退店は12店舗となり、純増30店舗。3コインズは、今期で300店舗を超える見通しだ。
好決算を受けて、株価は翌7月12日に一時12%高の4330円を付けた。2015年5月以来8年ぶりの高値だった。
株価上昇の理由はEC売上の増加による利益率の大幅改善
EC販売も大きく伸びている。2023年2月期のEC売上は29%増の423億円。ZOZOタウン経由が28%増の222億円、自社サイト経由が35%増の158億円だった。
024年2月期第1四半期も、EC売上は21%増と高成長を続けている。自社サイトでのEC売上増が利益増の要因でもある。
日本の100均市場が2023年度に9000店、売上1兆円を超えようとしている。300円ショップの成長余力も高そうだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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