児童手当を子供の教育費として貯めている人もいるでしょうが、もし投資に回したらどれくらい増えるのでしょうか。ここでは、毎月もらえる1万〜1万5,000円の児童手当を投資した場合、どれくらい増やせるのかシミュレーションしてみました。
児童手当を年利3%で運用したらいくら増える?
0歳から15歳までもらえる児童手当のうち、毎月1万円を15年、NISAで積立投資したとしましょう。年利3%で運用できたとすると、運用益47万円が上乗せされ、総額は227万円になります。
また、2024年から児童手当は高校生までもらえるようになる見込みです。毎月1万円を18年投資し、年利3%で運用できたとすると、運用益70万円が上乗せされ、総額は286万円になります。
どんな金融商品を選べばいいの?
児童手当を投資するなら、比較的リスクの低い投資信託を選ぶとよいでしょう。
投資信託は、少額から分散投資できる金融商品です。たとえば米国株式を投資先とする投資信託なら、アップルやアマゾンといった有名企業の株式に間接的に投資できます。
企業の成長にともない、投資信託を持っている自分も値上がりによるリターンを得られるという仕組みです。
投資信託は個別の株式と比べて値動きがゆるやかで、初心者にも向いているといわれています。
商品ごとに過去のリターンも調べられるので、児童手当を投資したらどのくらいの投資効果が得られるかわかるでしょう。
人気の投資信託の過去3年間の平均リターンは次の通りです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 23.65% |
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eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 20.22% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 22.69% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 19.80% |
上の4つの投資信託は、すべて市場と連動する成果を目指すインデックス型なので、リスクを抑えて投資したい方でも選びやすい商品です。過去3年間の平均リターンを見ると、どれも20%前後と好成績を誇っています。
先ほどは年利3%でシミュレーションしましたが、運用成績がよければ、それ以上に運用益が増える可能性もあります。
児童手当は子育てのために支給されるもの
児童手当の使い道は自由ですが、子育てのために支給されるものであり、本来は投資に回すべきではないでしょう。
ここで解説したのは、「もし児童手当を投資に回したら、いくらくらい増えるか」をシミュレーションしたものです。
また、投資である以上、元本割れの可能性があることにも注意が必要です。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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