『引っ越し大名』（2019）は、江戸時代には一大プロジェクトだった引っ越しを少ない予算で成功させるために奮闘した武士や町民たちの様子が描かれており、低予算で目標を達成する方法などのヒントが得られる作品といえよう。

引っ越し大名！──超難関の引っ越しプロジェクトを知恵と工夫で乗り切る

この映画の監督は、『メゾン・ド・ヒミコ』『ジョゼと虎と魚たち』などの監督を務めた犬童一心氏。シンガーソングライターの星野源さん（片桐春之介役）が主演を務めている。

この映画は生涯に7回も国替えをさせられた大名、松平直矩がモデルとなった土橋章宏氏の原作の小説『引っ越し大名三千里』が原作で、松平直矩はその国替えの多さから「引っ越し大名」というあだ名が付けられたという。

物語は、引っ越しの必要経費2万両（約15億円）に対して、予算はたったの3,000両（約2億円）のみという状況を乗り越え、引っ越しを成し遂げる片桐春之介の活躍を中心に進んでいく。

見どころは、引越し費用を抑えるために考え抜かれた春之介のアイデアだ。持ち物を徹底的に減らす、業者に相見積もりを取って交渉するなど、現代でも使える手法が詰まっている。

2019年作品
監督：犬童一心
出演：星野源、高橋一生、高畑充希ほか

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・©︎2019「引っ越し大名！」製作委員会

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