「ナノイー」技術を搭載した生活家電や美容家電で知られるパナソニック。今は持ち株会社化してパナソニックホールディングス <6752> です。もともとは「ナショナル」ブランドを用いており、白物家電、照明などの住宅設備で知られるほか、映像音響機器は世界中のプロからの支持も厚い、日本を代表する電機メーカーです。そんな同社の昔の社名、知っていますか?
創業者は経営の神様
同社の創業者は「経営の神様」として知られる故・松下幸之助氏(1894-1989)。同社のビジネスの始まりは、彼が1917(大正6)年に始めた電球用のソケット製造です。翌年3月に創立したのが松下電気器具製作所です。
創業当時は配線器具を製造していましたが、電池式ランプや角形ランプも製造。その際、新聞でインターナショナルという文字を目にし、その意味が“国際的な”という意味や、ナショナルには“国民の”という意味があることから、「国民の必需品にしよう」という意味を込めて「ナショナル」というブランドを名乗るようになりました。
1935年からは旧社名である松下電器産業株式会社を名乗っており、1949年には東京証券取引所及び大阪証券取引所に上場。社名がパナソニック株式会社になったのは2008年のことで、あわせてブランドを全世界で「Panasonic」に統一しました。
「Panasonic」は、1955年輸出用スピーカーの名称として名づけられたもので、「Pan(あまねく)」と「Sonic(音)」を組み合わせ、「当社が創り出す音をあまねく世界中へ」という想いが込められていることに由来します。
パナソニックは、人気漫画『課長島耕作』の舞台となったTECOT(テコット、旧社名・初芝電器産業)のモデルでもありますが、これは作者の弘兼憲史さんが3年ほど松下電器に勤めた経験があるからだそうです。なおTECOTは、TEC=technologyとECO=ecology、さらにTECO=テコの意をかけて作られた造語です。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・田之尻美希(デザイナー)
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