小学生の子供は何かと「これ買って」とおねだり攻撃をしかけてきますが、適当にこたえていると、知らないうちに間違った金銭感覚が養われてしまうかもしれません。子供が正しいお金とのかかわり方を覚えられる親のこたえかたを知っておきましょう。
NG行動1 理由を伝えず頭ごなしに「だめ」
頭ごなしに「だめ」と強く言うだけだと、子供は理由が分からずストレスがたまります。
「子供時代にほしい物を買ってもらえなかった」というコンプレックスを持つと、将来一人暮らしや就職などで自由に使えるお金を手にしたとき、散財や買い物依存につながる恐れもあります。
NG行動2 真剣に取り合わず「今度ね」
「今度ね」と流してばかりいると、子供は真剣に話を聞いてもらえないと気づき、ほしい物があっても言わなくなることがあります。
子供時代や独身時代はいいかもしれませんが、結婚してから相談なしに物を買ったり、相手がほしいという物があっても取り合わなかったり、すり合わせができなくなる恐れがあります。
良い行動1 一緒に貯金計画を立てる
少し高いものなら、お小遣いを貯めたら自分で買えると伝えましょう。
「お小遣い何ヵ月分で買えるかな?」と子供に考えさせたり、「冬休みまでに買えるよう貯金しよう」とほしい物貯金を始めたりするのもいいかもしれません。
「ほしい物があるときは貯金する」という基本的な考えが身につくとともに、計画性や継続力を養うことにもつながります。
良い行動2 ほしい物はプレゼンさせる
なぜそれがほしいのか、買うとどんないいことがあるのか、家族にプレゼンさせるのも一つです。
ほしい物があるとき、本当に必要かどうか考えるクセがつくとともに、相手の視点に立つことや相手を納得させる話の組み立て方など、ビジネスで必要なスキルも育ちます。
良い行動3 買えない理由を話す
正直に買えない理由を話すのも大切です。
親ががんばって働いたお金で、家やご飯、服など必要な物を買っていること、ほしい物を何でも買うと家族の生活が成り立たなくなることを話してみましょう。
社会や家庭におけるお金の流れを学ぶことで、全体観を持ってやりくりする視点が身につきます。
子育て世代の買い物は時間との戦いでもあるので、忙しいときはつい「だめ」「今度ね」と流してしまうこともあるでしょう。そういうときは時間ができてからでいいので、子供によりそって一緒に貯金計画を立てたり、買えない理由を話したりしましょう。
子供のおねだりは、親子でお金の話をするいい機会です。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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