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ポテチの湖池屋が「株価爆上げ」した理由 一風堂、すき家なども好調?

2023/08/14 16:00

菓子メーカー大手・湖池屋 <2227> の株が8月3日、制限値幅の上限(ストップ高)まで買われ、過去最高値をつけた。他にも一風堂の力の源ホールディングス、すき家のゼンショーなど、食品や外食で急騰している銘柄が目立つ。そのカギとなるのはインフレだ。 湖池屋の株価が過去最高値を更新した背景 湖池屋は普段、それほ

菓子メーカー大手・湖池屋 <2227> の株が8月3日、制限値幅の上限(ストップ高)まで買われ、過去最高値をつけた。他にも一風堂の力の源ホールディングス、すき家のゼンショーなど、食品や外食で急騰している銘柄が目立つ。そのカギとなるのはインフレだ。

湖池屋の株価が過去最高値を更新した背景

湖池屋は普段、それほど注目を浴びるような銘柄ではない。東証スタンダード上場で、時価総額は380億円程度で“小型銘柄”に分類される。機関投資家や外国人の保有も少なく、筆頭株主は日清食品ホールディングス <2897> で45%を保有している。

そんな湖池屋が、8月3日の東京市場で大注目を浴びた。13時15分に2024年3月期第1四半期(4〜6月)決算を発表。売上高は27%増の128億円、営業利益は3.2倍の8億円と絶好調だった。

限値幅の上限(ストップ高)の1000円(16%)高まで買われ、過去最高値を更新した。

「湖池屋ポテトチップス」は日本ではじめて量産化したポテチだ。発売から60周年という節目を迎え、2023年3月に全面的にリニューアル。現代の嗜好(しこう)に合わせた味にし、デザインも現代的で品質感のあるものにした。

また7月にはポテチやカラムーチョなどを値上げした。値上げ幅は4%から16%程度だが、リニューアルで販売は好調、値上げも消費者に受け入れられている。当然、値上げで販売数量が減らなければ、業績は拡大する。

インフレを象徴する食品株の上昇 ラーメン、牛丼、寿司の株も高値圏

日本は平成バブル崩壊後、デフレ傾向が続いた。ユニクロなどのアパレルをはじめ、ハンバーガーや牛丼など外食も値下げが目立った。デフレではモノの価格が下がるため、企業業績は伸び悩み、株価も米国株にくらべて冴えなかった。

しかし、日本の物価が上がり始めた。2023年6月の消費者物価指数は、アメリカが前年同月比3.0%増、日本は3.3%増と日米の物価上昇率が逆転した。

インフレによる業績拡大期待で、外食株の値上がりも目立つ。

一風堂を運営する力の源ホールディングス <3561> はラーメンやトッピングの値上げが功を奏し、国内は好調で、海外でも世界的なラーメン人気があって好調だ。今期は過去最高益を更新する見込みといい、株価も昨年から約4倍になっている。

すき家を運営するゼンショーホールディングス <7550> も値上げ効果で、11年ぶりに営業利益で過去最高を更新した。株価は今年に入って約3倍になった。

スシローを運営するFOOD & LIFE COMPANIES <3563> も昨年10月に創業来の一皿100円をあらため120円に値上げした。今年春の迷惑動画の影響で3月高値からは下げているが、それでも昨年の安値からは3割以上も上げている。

値上げしても売上高が落ちなければ、食品や外食企業の業績は大きく拡大する。インフレ時代の勝ち組として注目が高まりそうだ。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・湖池屋Webサイトより

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