収入を増やしたい

【年収103万円の壁】パート主婦が確かめるべき2つのこと

2023/08/20 08:00

気づけば8月、もうすぐ今年も残り4ヵ月と年末を意識する時期になってきて、パートで働いている主婦の中には、「今年の年収がいくらくらいになるか」「103万円超えないか」気になっている人もいるでしょう。年収103万円の壁を超えると所得税が課税されるだけでなく、扶養から外れてしまうことがあるため、次に挙げる2点について確かめま

気づけば8月、もうすぐ今年も残り4ヵ月と年末を意識する時期になってきて、パートで働いている主婦の中には、「今年の年収がいくらくらいになるか」「103万円超えないか」気になっている人もいるでしょう。年収103万円の壁を超えると所得税が課税されるだけでなく、扶養から外れてしまうことがあるため、次に挙げる2点について確かめましょう。

1 夫が会社から扶養手当をもらっているか その条件を確かめる

夫会社から扶養手当をもらっている場合、会社で定められた主婦の収入の限度額を超えると手当がなくなり、もらえなくなるかもしれません。

限度額は会社によりますが、約55%が103万円といいます(民間給与実態調査。130万円や150万円の会社もある)。

もらえる手当は会社の規模が大きいほど金額も多くなり、およそ1万円から2万円です。会社の扶養手当の条件をかめておきましょう。

2 障害者控除は自分で受けるようにする

もしパート主婦である自分に障害があって、夫が自分を扶養し会社から障害者控除を受けている場合は、103万円の壁を超えて夫が障害者控除を受けられなくなるので、障害者控除を自分が受けるよう変更しましょう。手続きは税務署でできます。

103万円を超えたら「130万円の壁」にも注意

このように税金の壁である「103万円の壁」以外にも壁はあり、たとえば「130万円の壁」超えると、パート主婦は夫の“社会保険”の扶養から外れてしまい、社会保険に加入する義務が出てきます。すると国民健康保険や国民年金の保険料を支払うことになり、費用負担が大きくなるため注意が必要です。

とはいえ、「壁」を気にし過ぎるあまりに、わざと収入を抑えるのは本末転倒です。もらえる手当や支払う税金など、収入と支出の全体を考えたうえで、収入の壁を超えるべきかどうか判断しましょう。

文・三澤智史(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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