dカードとdカード GOLDの違いは、年会費がかかるかどうかと、独自の特典があるかどうかだ。
dカードは年会費が無料だが、dカード GOLDは1万1,000円がかかる。また、dカード GOLDはドコモ利用料金の10%還元、年間ご利用額特典、空港ラウンジ利用特典といった独自特典があるが、dカードにはない。
そのためこの2枚のどっちがお得か考える基準は、GOLDにしかない特典を使って年会費1万1,000円以上の元が取れるかどうかだ。
たとえば、dカード GOLDにはドコモ料金(ドコモケータイ・ドコモ光)の10%還元、年間100万円利用でもらえる1万円分のクーポンといった特典が用意されている。こういった特典を使える人はdカード GOLDがお得になりやすい。
一方で、両カードとも基本還元率は1%と高水準であり、特約店で買い物すればさらにお得にdポイントが貯まる。
日常の買い物で手軽にdポイントを貯めたいだけなら、年会費無料のdカードでも十分だ。
dカードとdカードGOLDの違い
dカードとdカード GOLDは、どちらもドコモが発行するクレジットカードですが、スペックや特典には次の表のように明確な違いがあります。特に大きな違いは、年会費がかかるかどうか、独自特典があるかどうかです。
カード名 | ![]() | ![]() |
---|---|---|
年会費 | 年会費無料 | 1万1,000円 (税込) |
入会条件 | 満18歳以上であること (高校生を除く) | 満18歳以上(高校生を除く)で、 安定した継続収入があること |
利用枠 | 100万円まで | 300万円まで |
国際ブランド | Visa、Mastercard | Visa、Mastercard |
基本還元率 | 100円(税込)につき 1ポイント(1%) | 100円(税込)につき 1ポイント(1%) |
ドコモ料金に 関する還元額 | 対象のドコモ利用料金 1,000円(税抜)ごとに1%還元 | 対象のドコモ利用料金 1,000円(税抜)ごとに10%還元 |
年間ご利用額 特典 | なし | 年間利用額100万円以上達成 で1万円(税込)相当の特典進呈 |
dカードケータイ 補償 | 最大1万円 (購入から1年以内) | 最大10万円 (購入から3年以内) |
空港ラウンジ 特典 | なし | 国内、ハワイの主要空港で ラウンジの利用が無料 |
旅行保険 | ・海外最大2,000万円 ・国内最大1,000万円 (29歳以下のみが対象、利用付帯) | ・海外最大1億円(利用付帯) ・国内最大5,000万円 (全年齢対象、利用付帯) |
電子マネー・ タッチ決済 | iD、Visaのタッチ決済、 Mastercardコンタクトレス | iD、Visaのタッチ決済、 Mastercardコンタクトレス |
家族カード 年会費 | 永年無料 | 1枚目無料、 2枚目以降1,100円 (税込) |
公式サイト | dカード(一般)の 詳細を見る | dカード GOLDの 詳細を見る |
dカードは、年会費が無料でありながら基本還元率が1%と高い。普段の買い物や公共料金の支払いでお得にポイントを貯めたいならdカードで十分だ。
一方で、dカード GOLDの強みは、ドコモ利用料金(ドコモケータイ、ドコモ光)の10%還元、年間100万円の利用でもらえる1万円相当のクーポンなどの特典があることだ。同カードは1万1,000円の年会費がかかるが、特典で年会費の元を取れるのであればdカード GOLDを使ったほうがお得になる。
また、dカード GOLDは、ケータイ補償や国内外の旅行保険もdカードより手厚い。
年会費はdカードが永年無料、dカード GOLDが1万1,000円
年会費は、dカードの永年無料であるのに対し、dカード GOLDは1万1,000円(税込)だ。
クレジットカードデビューがしたい、日々の買い物で気軽にdポイントを貯めたいと考える人は、年会費無料のdカードを選んだほうが良い。
一方で、dカード GOLDは1万1,000円の年会費がかかるものの、多くの特典が用意されている。特にドコモのケータイプランやドコモ光を使う人や年間100万円以上買い物する人は、このカードなら年会費以上にお得となることが多い。
クレジットカードを選ぶうえで大切なのは、年会費の有無ではなく特典でコストの元を取れるかどうかでだ。
年間ご利用額特典で1万円分のクーポンをもらえるのはdカード GOLD
1年間の利用金額に応じて特典(年間ご利用額特典)はdカードにはなく、dカード GOLDに用意されている。同カードで1年間に100万円以上買い物すると、1万円分のクーポンがもらえる。
この特典を得ることで、dカード GOLDの年会費1万1,000円の大部分の元が取れることになる。1年間に100万円以上買い物をするかどうかが、どちらのクレジットカードを選ぶか1つの基準となるわけだ。
100万円の集計期間は、毎年12月16日~翌年の12月15日までの1年間になっている。たとえば、2026年の場合は2024年12月16日~2025年12月15日までの買い物金額で判定する。
条件を達成すると翌年7月(2024年に達成した場合は2025年7月)頃にダイレクトメールが届き、以下のショップ・サービスで使えるクーポンと1,000円単位で交換できる。
- ふるさとチョイス
- My Kao Mall
- ソニーストア
- TAKASHIMAYA グルメ&コンフォート
- dブック
- dショッピング
- dジョブスマホワーク
- d fashion
- kikito
- ケータイ購入割引クーポン
なお、この年間ご利用額特典、年会費の支払い、電子マネー(モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCAは対象)やプリペイドカードへのチャージなど、金額としてカウントされないものがあることに注意が必要だ。
ドコモ利用料金が10%還元となるのはdカード GOLD
今回比較する2つのカードでドコモ利用料金(税抜)の支払いで最大10%のdポイント還元になるのは、dカード GOLDだけだ。dカードは通常決済と同じ1%に留まるため、9%の差がつくことになる。
10%還元の対象は、dカード GOLDを支払い先として登録したドコモのケータイとドコモ光の料金だ。また家族カードでも同様の特典がもらえる。
たとえば、ドコモのケータイ料金とドコモ光の合計料金が1万円(税抜)のときに獲得できるdポイントは次の通りだ。
カード | dカード | dカード GOLD |
---|---|---|
1ヵ月 | 100ポイント | 1,000ポイント |
1年間 | 1,200ポイント | 1万2,000ポイント |
公式サイト | dカード(一般)の 詳細を見る | dカード GOLDの 詳細を見る |
上の表のように、dカード GOLDで支払うことで、dカードより年間1万800円相当多くポイントが貯まる。これは年会費1万1,000円にほぼ相当するだけの還元を受けられる計算だ。
ドコモの利用料金が月額1万1,000円(税抜)のときは、ポイント差は1万1,880ポイントになり、ドコモ利用分だけで年会費の元が取れることになる。ドコモ料金が月に1万1,000円(税抜)を超えているかどうかがdカードを選ぶ1つの基準となるわけだ。
ただし、10%還元は、端末代金、事務手数料、ドコモの一部ケータイプラン(ahamo・irumo)の料金が対象外となることに注意したい。
ケータイ補償は補償期間と上限額に差がある
dカード GOLDとdカードは、どちらのカードもドコモで買ったスマホに対する補償が付帯するが、次のとおりdカード GOLDのほうが手厚い補償を受けられる。
カードの種類 | カード 補償期間 | 補償額 | 公式サイト |
---|---|---|---|
dカード | 購入から1年以内 | 上限1万円 | dカード(一般)の 詳細を見る |
dカード GOLD | 購入から3年以内 | 上限10万円 | dカード GOLDの 詳細を見る |
ケータイ補償は、使っているスマホが偶然の事故により紛失・盗難または修理不能となった場合に使えるものだ。この補償は、事故にあったスマホと同一機種・同一カラーの端末をドコモショップで買って、dカードで支払った場合、購入費用に対して受けられる。
近年のスマホは10万円を超えるものも多いため、たとえば15万円のスマホを事故で失った場合、dカードでは14万円の自己負担が発生するが、dカード GOLDなら5万円の負担で済むことになる。
高額なスマホを使う人は、dカード GOLDを選ぶことで、安心感を得られるだろう。
旅行関連の特典はdカード GOLDのほうが手厚い
dカード GOLDの旅行関連の特典は手厚く、dカードより充実した旅行保険と空港ラウンジ無料利用特典の2つがある。
dカードの旅行保険を使えるのは、「29歳以下」で「旅行費用をdカードで支払っている場合」に限られる。補償額は死亡で2,000万円、障害・疾病治療費用で200万円(1事故または1疾病あたりの限度額)と控えめだ。
一方で、dカード GOLDの旅行保険には年齢制限がなく、海外旅行では費用の支払いに関係なく最大5,000万円の補償を受けられる。また、海外旅行でカードを利用した場合の補償額は、死亡時最大1億円、障害・疾病治療費用で300万円(1事故または1疾病あたりの限度額)と大きい。
旅行好きの人は、dカード GOLDの空港ラウンジ無料特典も見逃せない。無料特典の対象は国内とハワイの主要空港にあるラウンジだ。
たとえば、通常利用料1,320円の羽田空港の「POWER LOUNGE CENTRAL」を無料で使える。年に3回旅行に行き6回ラウンジを使えば7,920円分の価値となり、年会費の半分以上をまかなえる計算だ。
飛行機による旅行や出張、帰省が多い人は、dカードGOLDは実用性の高い1枚になる。
入会特典としてdカード GOLDは最大7,000ポイントもらえる
dカード GOLDでは、最大7,000円分のdポイントを受け取れる入会特典が用意されているが、dカードでは現在入会特典が終了している。
ただし、dポイントは入会するだけでもらえるわけではなく、所定の条件を満たす必要がある。
まず入会日から翌々月末まで(対象期間)に買い物した金額に応じて、最大4,000ポイントが付与される。
対象期間中にdカードで決済した金額の5%、d払いもしくはiDで決済した金額の10%分のポイントがもらえるため、最低4万円の買い物が必要だ。
また、「家計まるごとdカードのお支払い」のキャンペーンにエントリーし、期間中および期間終了後3ヶ月以内に、次の8つのカテゴリの決済をdカード GOLDで行うことで、1カテゴリにつき500ポイントが付与される。
- 電気
- 水道
- ガス
- 固定電話
- 保険
- 放送
- インターネットプロバイダ
- 新聞
8カテゴリ達成したときにもらえるポイントは、4,000ポイントだ。
このように、入会翌々月までの買い物金額に応じてもらえる54,000ポイントと特定カテゴリの決済によってもらえる4,000ポイントで合計8,000ポイントもらえる。
入会特典の有無を考えると、dカード GOLDのほうがお得だ。ただし、同カードは年会費1万1,000円(税込)がかかることと、ポイントをもらうためには条件があることに注意したい。
dカードとdカード GOLDの共通点
dカードとdカード GOLDは、基本還元率、特約店での優待、国際ブランド、使える電子マネーなど共通点も多いです。
特に基本還元率が1%であること、特約店でお得な買い物ができることは共通しているので、普段使いでポイントを貯めたい人はどちらを選んでも大きな差がないことになる。むしろこのような使い方をする人にとっては、年会費無料のdカードで十分だ。
基本還元率はどちらも1.0%
dカードとdカード GOLDは、100円(税込)の買い物につき、1ポイントのdポイントが貯まることは共通している。つまり、基本還元率は1%だ。
両カードは全国のスーパーやコンビニ、ネットショッピングや公共料金など、どこでも同じようにポイントが貯まる。特定のお店を選んだり、特別な使い方をしたりしなくても1%還元が維持されるという強みは、2枚ともに共通する。
たとえば、月に5万円(税込)の買い物をしたときに貯まるポイントは月に500ポイント、年間6,000ポイントだ。普段の買い物から公共料金など固定費の支払いまでをどちらかのカードにまとめ、効率的にポイントを貯めると良いだろう。
貯まったdポイントは1ポイント=1円相当で全国のdポイント加盟店で使える。ほかにもdポイントは、d払いの支払いに使ったり、ドコモのケータイ料金の支払いに充てたりと、使い道に困らないのも共通のメリットだ。
国際ブランドはVisaかMastercardで共通
dカードとdカード GOLDは、どちらも、国際ブランドとしてVisaまたはMastercardを選べる。
日本国内においては、VisaとMastercardの加盟店は共通していることが多く、どちらを選んでも不便に感じることはほとんどないだろう。
例外を1つ挙げるとすればコストコで、同店舗で使えるクレジットカードはMastercardだけだ。コストコでもdカードやdカード GOLDを使いたい人は、Mastercardを選ぶ必要がある。
海外においては、VISAはアメリカ圏、MasterCardはヨーロッパ圏に強いと言われている。海外旅行や出張が多い人は自分に合った国際ブランドを選ぶと良いだろう。
2枚目以降のクレジットカードとして、この2枚のいずれかのカードを作る場合は、持っていない国際ブランドの選択を考えたい。たとえばVisaを持っているなら、Mastercardを選べば、決済の幅を広げられる。
dカード特約店でポイント還元率アップ
dカードとdカード GOLDは、いずれも特約店で使うことにより通常より高い還元率でポイント受け取れる。特約店の一例は次のとおりだ。
- マツモトキヨシ/ココカラファイン ポイント還元率+2%
- スターバックスコーヒー eGift購入でポイント還元率+6%、スターバックスカードへのオンラインチャージで還元率+2%
- ドトールコーヒー ドトールバリューへのオンラインチャージで還元率+3%
- オリックスレンタカー 還元率+3%
- JAL 還元率+1%
たとえば、スターバックスで1,000円分(700円分のドリンクと300円分のフードセット)のeGiftを買うと、通常の10ポイントに加えて特約店ポイント60ポイントがもらえる。
特約店は、ドラッグストアやカフェといった普段使いのお店から、レンタカーや飛行機の予約など旅行のときに使いたいお店まで、幅広いジャンルがそろっている。
通常のdカードでも適用されるため、普段使いの店舗が対象であれば、年会費無料のカードでも十分お得だ。
家族カードは1枚目まで無料
家族カードはdカードの場合、最大3枚まで永年無料、dカード GOLDは1枚目は無料、2枚目以降(最大3枚まで)1,100円がかかる。家族カードの1枚目であれば、dカードとdカード GOLDのどちらを選んでも家族内での支出の一元管理と家計の見える化を実現できる。
家族カードでも本カードと同様に1%のポイント還元を受けられるほか、特約店における優遇も適用される。
さらにdカード GOLDの場合、家族カードでも本カードとほぼ同じ特典が受けられる点も見逃せない。同カードは、ドコモ利用料金に対する10%ポイント還元や空港ラウンジの無料利用といった特典を家族会員が受けられるため、年会費の元を取りやすくなるだろう。
なお、dカードの場合は2枚目以降の家族カードも年会費無料で作れるが、dカード GOLDの場合は1,100円が必要だ。夫婦だけではなく、子どもなどほかの家族の支出を一元管理したい場合は、年会費無料の家族カードを選ぶと良い。
電子マネーやスマホ決済はどちらも3種類に対応
dカード、dカード GOLDはいずれも3種類の非接触型決済に対応している。
- iD
- Visaのタッチ決済(Visaブランドの場合)
- Mastercardコンタクトレス(Mastercardブランドの場合)
iDが使えない店舗ではVisaタッチやMastercardコンタクトレスを使えば決済ができるというメリットは、両カードに共通している。
両カードはスマホ決済にも対応しており、事前に設定をしておけばスマホをかざすだけで支払いが完了する。財布を持ち歩かなくてもスマートに決済できる点は、キャッシュレス派にとって大きなメリットとなるだろう。
dカードとdカード GOLDのどっちがお得?シミュレーションで比較!
dカードとdカード GOLDのどちらがお得かどうかは、GOLDカードの特典に年会費1万1,000円以上の価値を見出せるかで決まります。
ドコモユーザーの場合はドコモ利用料金の10%還元があるため、ドコモケータイとドコモ光の料金の合計が月額1万1,000円(税抜)を超えるだけでdカード GOLDのほうがお得となる。
一方で、ドコモユーザーでない場合は年間100万円の買い物が必須条件だ。
それぞれ詳しく解説する。
【ドコモユーザーの場合】dカード GOLDが得になるのはどんなとき?
ドコモの利用料金(ドコモケータイ、ドコモ光)が月に1万1,000円(税抜)を超える人は、dカード GOLDを選んだほうがお得だ。
ドコモ利用料金(税抜)に対する還元率はdカードが1%なのに対して、dカード GOLDは10%だ。以下の表は、両カードでもらえるポイントの差をそれぞれ示したものだ。
月額利用料金 (税抜) | dカード (1%) | dカード GOLD (10%) | 差額 |
---|---|---|---|
8,000円 | 960ポイント | 9,600ポイント | 8,640ポイント |
9,000円 | 1,080ポイント | 1万800ポイント | 9,720ポイント |
1万円 | 1,200ポイント | 1万2,000ポイント | 1万800ポイント |
1万1,000円 | 1,320ポイント | 1万3,200ポイント | 1万1,880ポイント |
1万2,000円 | 1,440ポイント | 1万4,400ポイント | 1万2,960ポイント |
1万3,000円 | 1,560ポイント | 1万5,600ポイント | 1万4,040ポイント |
この表にあるように、dカード GOLDは月額1万円以下ではポイント差が年会費1万1,000円に届かないが、月額1万1,000円以上になると差額が年会費を上回る。
dカード GOLD で1人で月1万1,000円以上使っていない場合は、家族カードの発行を考えよう。dカード GOLDは家族カードの1枚目が年会費無料で、家族カード会員のドコモ利用料金も10%還元の対象となる。
たとえば、家族2人がそれぞれ月6,000円(合計1万2,000円)使っていれば、合計で年会費以上のポイント還元を受けられることになる。
なお、dカード GOLDは、必ずしもドコモ利用料金の10%還元のみで元をとる必要はない。ドコモ利用料金が月額8,000円(税抜)の場合は8,640ポイント分しかお得にならないが、1,320円の空港ラウンジを年に4回使えば5,280円相当となり、合計1万3,920円分の特典を得られることになる。
dカード GOLDは、ドコモ料金の10%還元とほかの特典と合わせて年会費以上にお得になりそうなら選んだほうが良いだろう。
【ドコモユーザー以外の場合】dカード GOLDがお得になるために必要な利用金額は?
ドコモケータイやドコモ光を契約していない人にとって、dカード GOLDで年会費の元を取るための最低条件は、年間利用金額が100万円を超えることです。
dカード GOLDでは、年間100万円の利用で1万円相当のクーポンが進呈される。このクーポンを得られれば、あと1,000円分で年会費の元が取れる計算だ(※)。
たとえば、空港ラウンジは1回あたり1,320円相当の価値があるため、年1回使えば1万円のクーポンと合わせて年会費以上の特典を得られることになる。
また、最大1億円の海外旅行保険や最大10万円までのケータイ補償などに1,000円以上の価値を見いだせるなら、dカード GOLDを選ぶ理由になるだろう。
なお、dカード GOLDの基本還元率はdカードと同じ1%だ。日常の買い物だけで還元されるポイントに差はないため、年間100万円の利用がない人は年会費の回収が難しい。
したがって、年間100万円も使わない人であれば、年会費無料でも普段使いには十分のdカードのほうが適している。
dカードとdカード GOLDはどちらがおすすめ?
dカードとdカード GOLDのどちらがおすすめかは、ドコモケータイやドコモ光の利用状況、年間の買い物金額、旅行の頻度などによって変わります。
具体的には、ドコモユーザーや年間の買い物金額が100万円を超える人は、dカード GOLDがおすすめだ。一方で、これに該当しない場合は、年会費無料、普段の買い物や公共料金の支払いで1%還元を受けられるdカードでも十分である。
両カードがどのような人におすすめかを具体的に解説する。
dカードがおすすめな人
dカードがおすすめとなるのは次の通りで、特に日常の買い物をお得にしたいという人に向いています。
- ドコモユーザーではない
- ドコモ利用料金が1万1,000円未満かつ年間利用金額が100万未満
- 年会費無料で基本還元率が高いカードを使いたい
- マツモトキヨシ、スターバックス、ドトールなどをよく使う
- 家族全員で家計を一元管理したい
- 年間の買い物金額が少ない
- dカード GOLDの手厚い特典に価値を感じない
dカードは年会費が永年無料で、買い物100円ごとに1ポイント(1%)が貯まる高還元クレジットカードだ。さらに、dカード GOLDと同じようにマツモトキヨシ(+2%)やスターバックス(最大+6%)などで還元率がアップする。
同カードは年会費無料ながら十分な機能を持っているため、日常の買い物でdポイントをお得に貯めたいと考える人は、dカードでも十分お得だ。
なお、ドコモユーザーであっても、月のドコモ料金が1万1,000円(税抜)未満の場合、ドコモ利用料金の10%還元特典だけではdカード GOLDの年会費1万1,000円の元が取れない。
年間100万円利用でもらえる1万円のクーポンと合わせれば、dカード GOLDのほうがお得に使えるが、買い物金額が100万円超えない場合は、dカードのほうがお得となることが多い。
また、dカードは家族カードが最大3枚まで無料で発行できる点も大きなメリットだ。配偶者だけではなく子どもや親を含めた支払いをこのカードに集約することで、家計の一元管理がしやすくなる。
dカード GOLDカードの手厚い旅行保険、ケータイ補償や空港ラウンジ無料利用などに興味がなく、普段使いでシンプルにポイントを貯めたい人は、年会費無料のdカードでも十分満足できるだろう。
dカード GOLDがおすすめな人
dカード GOLDがおすすめとなるのは次のような人で、ドコモユーザーや年間100万円以上買い物する人に向いています。
- ドコモユーザー(ドコモケータイ・ドコモ光を使っている)
- 年間100万円以上カードを使う予定がある
- 旅行や出張の機会が多く、飛行機に乗ることが多い
- 高額なスマホを使っていて補償を重視したい
dカード GOLDは年会費1万1,000円かかる。そのため同カードのみの特典で年会費の元をとれる人に向いている。
特に強力な特典は、ドコモ利用料金の10%還元と年間ご利用額特典の2つだ。
ドコモの利用料金が月に1万1,000円(税抜)の人が獲得できるポイント数は、dカード(1%還元)での支払う場合は年間1,320ポイントなのに対し、dカード GOLD(10%還元)にすることで年間1万3,200ポイントとなる。
2枚を比較すると1年間で年会費1万1,000円を超える1万1,880ポイント差がつくため、ドコモ利用料金月額1万1,000円が1つの基準だ。
さらにdカード GOLDでは、年に100万円以上買い物をすることで、1万円分のクーポンが手に入る。したがって、日々の支払いをカードに集約する習慣がある人にもこのカードが向いている。
なお、年間100万円を達成するためには、月に約8万4,000円の支払いが必要だ。
そのほか、hdカード GOLDは、旅行保険やケータイ補償、空港のラウンジ無料利用特典などの特典も充実している。これらに魅力を感じる人にも同カードはおすすめだ。
dカードは年会費無料で基本還元率1%と普段使いに最適

dカードのスペックと特徴をまとめると次の通りです。
カード名 | dカード |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
入会条件 | 満18歳以上であること(高校生を除く) |
利用枠 | 100万円まで |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
基本還元率 | 100円(税込)につき1ポイント(1%) |
ドコモ料金に 関する還元額 | 対象のドコモ利用料金1,000円(税抜)ごとに1%還元 |
年間ご利用額特典 | - |
dカードケータイ補償 | 最大1万円(購入から1年以内) |
空港ラウンジ特典 | - |
旅行保険 | ・海外最大2,000万円 ・国内最大1,000万円 (29歳以下のみが補償対象(利用付帯)) |
電子マネー・ タッチ決済 | iD、Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレス |
家族カード年会費 | 永年無料 |
公式サイト | dカード(一般)の詳細を見る |
- 年会費無料でコストを抑えられる
- 基本還元率は1.0%と高水準
- マツモトキヨシやドトールなど特約店での買い物がお得
- iDやタッチ決済に対応し、スマホ決済もスムーズ
dカードは年会費無料ながら、ポイント還元率や利便性に優れたカードだ。ドコモユーザーに限らず、日常の買い物や公共料金の支払いに利用するだけでも、しっかりとdポイントが貯まっていく。
基本還元率はお店や支払い方法に関係なく1%となっており、一般的に高還元率カードと言われる水準だ。
さらに、dカードは、マツモトキヨシやドトールなど特約店での買い物では、ポイント還元率がアップする。よく使うお店が対象になっていればさらにお得だ。
同カードはカード自体にiDやクレジットカードのタッチ決済(VisaタッチもしくはMastercardコンタクトレス)が付帯し、スマホ決済にも対応している。そのため、普段の決済をスムーズに済ませたいというニーズも満たせる。
dカードはクレジットカードやキャッシュレス決済を始めたい人、普段の支払いで無理なくポイントを貯めたい人にとっては、十分に満足できる1枚だ。
dカード GOLDは豊富な特典が魅力でドコモユーザーや旅行好きに最適

dカード GOLDのスペックと特徴をまとめると次の通りです。
カード名 | dカード GOLD |
---|---|
年会費 | 1万1,000円(税込) |
入会条件 | 満18歳以上(高校生を除く)で、安定した継続収入があること |
利用枠 | 300万円まで |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
基本還元率 | 100円(税込)につき1ポイント(1%) |
ドコモ料金に 関する還元額 | 対象のドコモ利用料金1,000円(税抜)ごとに10%還元 |
年間ご利用額特典 | 年間利用額100万円以上達成で1万円(税込)相当の特典進呈 |
dカードケータイ補償 | 最大10万円(購入から3年以内) |
空港ラウンジ特典 | 国内、ハワイの主要空港でラウンジの利用が可能 |
旅行保険 | ・海外最大1億円 ・国内最大5,000万円 (全年齢対象、利用付帯) |
電子マネー・ タッチ決済 | iD、Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレス |
家族カード年会費 | 1枚目無料、2枚目以降1,100円(税込) |
公式サイト | dカード GOLDの詳細を見る |
- 年会費は1万1,000円(税込)
- ドコモのケータイ・光回線の利用料金(税抜)の10%ポイント還元
- 年間100万円以上の利用で1万円相当のクーポン進呈
- 最大10万円のケータイ補償(購入から3年以内)
- 空港ラウンジを無料で利用可能
- 手厚い旅行保険が全年齢に自動付帯
dカード GOLDは、1万1,000円の年会費こそかかるが、それに見合うだけの特典がそろったカードだ。最大のメリットはドコモのケータイプランやドコモ光の利用料金が10%還元となることだ。
たとえば、ドコモのケータイプランとドコモ光の料金が月1万1,000円(税抜)であれば、dカード GOLDでは月間1,100ポイント、1年間で1万3,200ポイント貯まる。この場合、dカード(1%還元)の1,320ポイントより1万1,880ポイント多くポイントが手に入るのだ。
ドコモユーザーであれば、ドコモ利用料金の10%還元だけで年会費の元が取れるケースも多い。
dカード GOLDは、年間100万円以上買い物し、1万円相当のクーポンをもらえばさらにお得に使える。ドコモユーザーかつ年間100万円の買い物をする人は同カードを選びたいところだ。
dカード GOLDには、ほかにもスマホの紛失、盗難、故障時に使える最大10万円のケータイ補償や、空港ラウンジの無料利用、充実した海外・国内旅行保険など、特典が充実している。
こうした特典をしっかりと使える人は年会費以上のメリットを受け取れる。ドコモユーザー、カード利用が多い人、出張や旅行が多い人にとってdカード GOLDは心強い1枚となるだろう。
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フリーランスWebライターとして、ポータルサイトに載せる記事やコラムを多数執筆。主な執筆ジャンルは「身近なお金の知識」(税金、家計、クレジットカード、NISAやiDeCo、住宅ローン、ポイ活など)。
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