大学生でもクレジットカードは作れる。ただし、選び方や申し込み方法を間違えると、審査に落ちたり、使い方で失敗したりすることもある。
本記事では、初めてクレジットカードを作る大学生に向けて、必要な準備、審査のポイント、選ぶべきカード、作り方、使い方の注意点までをわかりやすく解説する。
「どのカードを選べばいいかわからない」「バイトしてないけど審査は通る?」「楽天カードとPayPayカード、どっちがいいの?」といったよくある不安にも答えつつ、目的別のおすすめカードも15枚紹介する。
結論から言うと――
年会費無料かつ、よく使うお店やサービスに特化したカードを選べば失敗しない。
記事を読めば、あなたにぴったりの1枚がきっと見つかるはずだ。
大学生でもクレジットカードは作れる?【結論と前提】

大学生でも18歳以上であれば、クレジットカードを作ることは可能です。アルバイトをしていなくても、仕送りや奨学金など一定の収入見込みがあれば審査に通るケースも多いとされています。
クレジットカードの中でも「学生専用カード」や「若年層向けカード」は、大学生が初めてカードを作ることを前提に設計されており、審査のハードルも比較的低め。年会費無料で、ポイント還元や海外旅行保険などの特典がついたカードも多い。
事実、大学生の約6割はすでにクレジットカードを保有しているというデータもある。
日本クレジット協会が実施した「大学生に対するクレジットカードに関するアンケート(令和元年度)」による調査結果によると、大学生のクレジットカード所持率は61.1%にのぼり、そのうちの約8割は自分名義のカードを所有していることがわかっている。

男女比を見ると、所持している学生の約3分の2が男性、残りの約3分の1が女性という結果になっている。さらに学年別に見ると、所持率は以下のとおり推移している。
- 1年生:19.4%
- 2年生:59.1%
- 3年生:77.7%
- 4年生:62.3%
特に2〜3年生で大きく伸びており、学年が上がるにつれてクレジットカードの必要性や利便性に気づく学生が増えていることがうかがえる。
このように学生がクレジットカードを持つことは決して特別なことではない。
ただし、以下の点には注意が必要だ。
- 18歳未満や高校生は基本的に作れない(例外:家族カード)
- 未成年は親の同意が必要
- 申込時には本人確認書類と学生証が求められる
- 利用枠は10万円程度と低めに設定されることが多い
クレジットカードは単なる「後払いの道具」ではなく、信用情報として記録される。学生のうちから正しく使えば、将来の信用にもプラスになる一方、延滞などをすれば社会人になってからのカード・ローン審査に影響するリスクもある。
だからこそ、カード選び・申し込み・使い方まで、しっかりと理解した上でスタートすることが大切だ。
大学生がクレジットカードを作るときの5ステップ

大学生がクレジットカードを作る際の流れは、社会人とほぼ同じです。ただし、未成年や収入のない学生には注意点もあります。以下の5ステップで、スムーズに申し込みから利用開始まで進められます。
ステップ1|必要書類を準備する
申し込みに必要な書類は主に以下の2点だ。
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)
- 学生証(または在学証明書)
未成年(18〜19歳)の場合は、親権者の同意が必要になる場合もある。
ステップ2|自分に合ったカードを選ぶ
「ポイントを貯めたい」「通学で使いたい」「海外旅行にも使いたい」など、利用目的に応じてカードを選ぼう。迷ったら後述の診断チャートや比較表を参考にするとよい。
ステップ3|申し込みフォームに入力
カード会社の公式サイトや、本記事のような比較サイトからオンラインで申し込む。住所、電話番号、大学名、収入の有無などを入力する。アルバイトをしている場合は収入欄にも記載しよう。
ステップ4|審査と本人確認を受ける
申し込み内容をもとに審査が行われる。アルバイト収入があるか、過去に延滞などの履歴がないかがポイントになる。場合によっては電話で在籍確認が入ることもある。
ステップ5|カードが届いたら利用開始
審査通過後、数日~1週間程度でクレジットカードの実物が届く。到着後は、同封の案内に従って利用開始手続きを行えばOKだ。初回はコンビニやオンラインショッピングなど、少額から使うと安心だ。
最近ではクレジットカードによって、審査直後にオンラインショッピング用で使えるデジタルカードが発行されることもある。カード発行まで「数分」「最短当日」とうたうカードがまさにそれだ。その場合、カード番号などショッピングに必要なデータが先に届くので、審査直後からカードを利用できるので便利だ。
学生におすすめのクレジットカード【目的別・比較表付き】

クレジットカードは「どこで何に使うか」で選ぶのが正解です。大学生向けには、年会費無料で還元率が高いカードや、映画・レジャーに強いカード、交通系・海外旅行向けなど多様な選択肢があります。
この章では、あなたの目的に応じた「ぴったりの1枚」が見つかるよう、以下の目的別のおすすめカードを紹介する。
1.キャッシュレス決済・ポイント重視派
カード名 | 年会費 | 主な特徴 | 向いている学生 |
---|---|---|---|
楽天カード (楽天アカデミー) | 無料 | 楽天市場1%還元+学生限定特典あり | 楽天ユーザーの学生 |
PayPayカード | 無料 | PayPay決済で最大1.5%還元 | スマホ決済が多い学生 |
dカード | 無料 | d払いと連携で高還元 | ドコモユーザー |
au PAYカード | 無料 | au PAYチャージで1%還元 | auユーザー |
楽天カード(楽天アカデミー)

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 約1週間 |
審査時間 | 最短当日 |
通常還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、American Express |
限度額 | 30万円(楽天アカデミーの場合) |
申し込み条件 | 18歳以上28歳以下の学生 (高校・大学・短期大学・大学院・専門学校) |
学生向け特典 | 楽天アカデミー登録でポイントアップ、限定キャンペーンなど |
公式サイト | https://www.rakuten-card.co.jp/ |
楽天カードは学生にも非常に人気の高いクレジットカードだが、特に「楽天アカデミー」に登録することで、学生限定の特典が多数受けられるのが魅力だ。
たとえば、エントリーでポイントが増量されるキャンペーンや、楽天市場での買い物がお得になる施策が常時用意されている。年会費無料で、楽天ポイントが常時1%還元されるうえ、楽天ペイやSuicaへのチャージでもポイントが付く。
楽天グループのサービスを使う機会が多い学生には、非常に実用的な一枚。初めてのクレジットカードとしても定番中の定番だ。
PayPayカード

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短7分 |
審査時間 | 最短2分 |
通常還元率 | 1.0%(条件により最大1.5%) |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
限度額 | 最大100万円(利用実績により増枠) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | PayPayアプリと連携でスマホ決済即対応、利用特典あり |
公式サイト | https://www.paypay-card.co.jp/ |
利用金額200円(税込)ごとに最大1.5%のPayPayポイント(※)がもらえる。
※ PayPayカードをPayPayアプリに登録およびPayPayステップの条件達成が必要。出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用可能。手続きはこちらから。
なお、ポイント付与の対象外となる場合がある。
例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」
PayPayカードは、PayPayをよく使う学生にとって最も実用性の高い一枚だ。
PayPay残高にチャージ不要で、カードを登録するだけでスマホ決済に利用でき、街ナカの加盟店でもポイント還元が受けられる。年会費は永年無料で、還元率は通常1.0%。さらにPayPayステップの条件を満たせば、最大1.5%までアップする仕組みもある。
オンラインショッピングでもPayPayモールやYahoo!ショッピングとの相性が良く、ポイントの二重取りも可能だ。発行も早く、スマホ一つで使い始められるのも、クレジットカード初心者の学生にとって安心材料となる。
dカード

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 約1週間(審査通過後) |
審査時間 | 最短当日〜数営業日 |
通常還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
限度額 | 最大100万円(審査結果により変動) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生除く)、学生可 |
学生向け特典 | d払い連携でポイント2重取り、ドコモ料金にポイント充当可能 |
公式サイト | https://dcard.docomo.ne.jp/st/ |
dカードはドコモユーザーはもちろん、d払いを利用する学生にもおすすめの一枚だ。
年会費無料で持てて、街ナカでもネットでもdポイントが1.0%還元されるシンプルな仕組みが特徴だ。特にd払いと連携すれば、ポイントの二重取りが可能になるため、コンビニやドラッグストア、Amazonなどでも効率よくポイントを貯められる。ドコモのスマホ料金を払っている学生なら、ポイントの自動充当もできるため利便性が高い。
また、利用通知や不正利用の即時ブロックなど、アプリによる管理機能も優秀だ。初めてカードを持つ学生でも安心して使える。
au PAYカード

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 初年度無料/年1回の利用で翌年も無料 |
発行スピード | 通常1〜2週間程度 |
審査時間 | 通常当日〜数営業日 |
通常還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
限度額 | 最大100万円(審査により決定) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | au PAYチャージでポイント還元、Ponta連携、キャンペーン多数 |
公式サイト | https://www.kddi-fs.com/ |
au PAYカードは、auユーザーやau PAYを日常的に使っている学生にとって非常に相性の良いカードだ。
年会費は初年度無料で、年1回の利用があれば翌年以降も無料になる。au PAY残高へのチャージでも1.0%還元されるため、スマホ決済と併用することで効率よくPontaポイントを貯められる。特にローソンやドラッグストアなどPonta提携店では、還元率がさらに上がるケースもある。
また、KDDIグループならではのキャンペーンやau経済圏の特典も豊富で、日常的にauサービスを活用する学生には無駄なく恩恵が受けられる一枚だ。
2.外食・日常生活でお得に使いたい
カード名 | 年会費 | 主な特徴 | 向いている学生 |
---|---|---|---|
リクルートカード | 無料 | 高還元(1.2%)+美容・飲食予約に強い | 居酒屋・美容院をよく使う |
エポスカード | 無料 | カラオケ・映画・遊園地など割引多数 | レジャーが好きな学生 |
セゾンカード インターナショナル | 無料 | 西友・LIVINで5%オフ(特定日) | スーパーをよく使う |
イオンカード (ミニオンズなど) | 無料 | 映画割引・イオン5%オフ | イオンユーザー・ミニストップ利用者 |
リクルートカード

リクルートカードは、高還元率(1.2%)が最大の魅力で、日常的に支払いをする学生にとって非常にコスパの高いカードだ。年会費は永年無料で、ホットペッパービューティーやじゃらんなどのリクルート系サービスでさらにポイントが貯まりやすい。
また、Pontaポイントと自動で統合されるため、ローソンなどのPonta提携店でも活用しやすい。美容院、居酒屋、旅行予約といった利用シーンが多い学生には特におすすめだ。Apple PayやQUICPayにも対応しており、スマホ決済にも強い。初めてのクレカとしても性能は申し分ない。
項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 約1週間 |
審査時間 | 最短即日〜数営業日 |
通常還元率 | 1.2% |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
限度額 | 最大100万円(利用実績により増枠) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生除く)、学生可 |
学生向け特典 | 高還元1.2%、ホットペッパーなどリクルート系サービスで優待あり |
公式サイト | https://recruit-card.jp/ |
エポスカード

エポスカードは百貨店のマルイが発行するクレジットカードだが、映画館・カラオケ・遊園地などレジャー施設での優待が豊富な点が大きな魅力だ。年会費は永年無料で、ポイント還元率は0.5%と標準的ながら、優待店舗が約10,000以上あるため、活用次第で還元率以上の価値が得られる。とくに、学生の多くが利用するカラオケ館・ビッグエコー・イオンシネマ・サンシャイン水族館などの割引は実用性が高い。
さらに、海外旅行保険が自動付帯するのも学生カードとしては異例で、卒業旅行や短期留学を検討している学生にもおすすめ。提携ショップでのポイントアップもあり、日常使いから娯楽まで幅広く活躍する。
項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短即日(マルイ店頭受取)/郵送は1週間程度 |
審査時間 | 最短即日〜数営業日 |
通常還元率 | 0.5% |
国際ブランド | Visa |
限度額 | 最大100万円(審査により決定) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | カラオケ・映画館など優待多数、海外旅行保険自動付帯 |
公式サイト | https://www.eposcard.co.jp/index.html |
セゾンカード インターナショナル

セゾンカード インターナショナルは、ポイントの有効期限がない「永久不滅ポイント」が特徴のカードだ。年会費は永年無料で、ポイント還元率は0.5%と標準的ながら、長期間ゆっくりポイントを貯めたい学生には特におすすめだ。西友・リヴィン・サニーなどで毎月5日・20日に5%オフになる特典もあり、一人暮らしや自炊をしている学生の生活費節約にも役立つ。
発行スピードも早く、最短即日発行・即日受け取りにも対応しているため、急ぎでクレカが必要な学生にも安心。カード管理アプリも直感的で使いやすく、初めてのクレジットカードとしても適している。
項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短即日(店頭)/郵送は数日〜1週間 |
審査時間 | 最短数分〜当日中 |
通常還元率 | 0.5%(永久不滅ポイント) |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
限度額 | 最大100万円(審査による) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | 永久不滅ポイント、西友等での5%オフ優待、即日発行対応 |
公式サイト | https://www.saisoncard.co.jp/creditcard/lineup/001/ |
イオンカード

イオンカードは、イオン系スーパーやイオンシネマをよく利用する学生に特におすすめの一枚だ。中でも「イオンカード(ミニオンズ)」は映画料金が常時1,000円になる特典があり、映画好きには非常にお得だろう。年会費は永年無料で、ポイント還元は0.5%と標準的だが、毎月20日・30日の「お客様感謝デー」でイオン系列店が5%オフになるなど、日用品の購入で節約効果を実感しやすい。
電子マネーWAONのオートチャージにも対応しており、コンビニやミニストップでの利用も便利。地方在住の学生やイオンユーザーには、実生活での恩恵が大きい一枚だ。
項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短即日(店頭)/通常は約1週間 |
審査時間 | 最短当日〜数営業日 |
通常還元率 | 0.5%(ときめきポイント) |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
限度額 | 最大100万円(審査による) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | 映画1,000円/月、イオン5%オフ、WAON連携、ミニオンズデザインあり |
公式サイト | https://www.aeon.co.jp/ |
3.通学・交通系で便利なカード
カード名 | 年会費 | 主な特徴 | 向いている学生 |
---|---|---|---|
JRE CARD | 実質無料(年1回利用) | Suicaチャージで1.5%還元 | JR通学・定期券利用者 |
ビューカード スタンダード | 実質無料 | Suicaオートチャージ対応 | 首都圏通学・電車利用者 |
ルミネカード | 初年度無料・ 次年度1,048円 | ルミネで常時5%オフ | 通学でルミネを使う学生 |
JRE CARD

JRE CARDは、Suicaを日常的に利用する首都圏の学生に特におすすめの一枚だ。ビューカード系の中でもSuicaチャージ時に1.5%還元される高還元設計は目をひく。定期券機能つきSuicaへのオートチャージにも対応しており、通学の電車代を無駄なくポイント化できるのが最大の強みだ。
貯まるのは「JRE POINT」で、アトレやルミネなどの駅ビル、NewDaysなどでも使いやすい。年会費は実質無料(年1回の利用で翌年も無料)だ。交通費の負担が大きい通学スタイルの学生にとっては、費用を抑えるための有力な選択肢といえる。
項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 初年度無料/年1回利用で翌年も無料 |
発行スピード | 通常1〜2週間 |
審査時間 | 数営業日 |
通常還元率 | 1.0%(JRE加盟店)/1.5%(Suicaチャージ) |
国際ブランド | Visa、JCB |
限度額 | 最大100万円(審査による) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | Suicaチャージ高還元、定期券オートチャージ、JRE POINT活用可 |
公式サイト | https://www.jreast.co.jp/card/first/jrecard.html |
ビューカード スタンダード

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 524円(年1回利用で無料) |
発行スピード | 約1〜2週間 |
審査時間 | 数営業日 |
通常還元率 | 1.5%(Suicaチャージ) |
国際ブランド | Visa、JCB |
限度額 | 最大100万円(審査により決定) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | Suicaオートチャージ対応、JRE POINT還元、実質年会費無料化あり |
公式サイト | https://www.jreast.co.jp/card/first/viewcardstandard.html |
ビューカード スタンダードは、JR東日本を利用する学生に向けたベーシックな交通系クレジットカードだ。Suicaへのオートチャージに対応しており、チャージ時に1.5%のJRE POINTが還元されるのは大きな魅力だろう。首都圏や関東圏で電車通学する学生には、Suica定期券と組み合わせてポイントを無駄なく貯められる仕組みが整っている。
年会費は524円(税込)だが、年1回の利用で無料になるため、実質無料で維持できる。カードのデザインや機能はシンプルながら、通学コストを効率よく抑えられる点で非常に実用的な一枚だ。
ルミネカード

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 初年度無料/2年目以降1,048円 |
発行スピード | 約1〜2週間 |
審査時間 | 数営業日 |
通常還元率 | 1.5%(Suicaチャージ)/ルミネ内利用で5%オフ |
国際ブランド | Visa、JCB |
限度額 | 最大100万円(審査により決定) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | ルミネ常時5%オフ、Suicaチャージ1.5%還元、定期券機能つき |
公式サイト | https://www.jreast.co.jp/card/first/lumine.html |
ルミネカードは、ルミネでの買い物が多い学生にとって、圧倒的にお得な一枚。ルミネ・アイルミネで常時5%オフになる特典が最大の魅力で、ファッションや雑貨の購入に活用しやすい。Suica一体型カードであり、オートチャージに対応しつつ、チャージ時に1.5%のJRE POINTが還元される。定期券利用の通学にも対応できるため、交通費と買い物の両方でポイントを無駄なく活用可能。
年会費は初年度無料で、2年目以降は1,048円(税込)だが、ルミネ利用者なら元が取りやすい。通学路にルミネがある学生には、非常に高い実用性を誇る。
4.海外旅行・セキュリティを重視するなら
カード名 | 年会費 | 主な特徴 | 向いている学生 |
---|---|---|---|
学生専用ライフカード | 無料 | 海外5%キャッシュバック | 留学・旅行予定あり |
三井住友カード(NL) | 無料 | ナンバーレスで安心。最大7%還元 | セキュリティ重視派 |
学生専用ライフカード

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 約1週間程度 |
審査時間 | 最短即日〜数営業日 |
通常還元率 | 0.5%(誕生月は3倍) |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
限度額 | 最大30万円(学生向けのため低め) |
申し込み条件 | 18歳以上25歳以下の学生(高校生不可) |
学生向け特典 | 海外5%キャッシュバック、誕生月3倍ポイント、卒業まで学生専用サービス継続 |
公式サイト | https://www.lifecard.co.jp/card/campaign/nyukai-std1/index.html |
学生専用ライフカードは、大学生向けに特化したクレジットカードで、海外利用時に5%のキャッシュバックが受けられる希少な特典が魅力。年会費は永年無料で、通常ポイント還元率は0.5%ながら、誕生月はポイント3倍(=1.5%還元相当)になるなど、学生のライフスタイルに寄り添った設計となっている。
さらに、卒業まで学生専用サービスが継続され、サポートも充実している。留学や海外旅行を予定している学生はもちろん、日常利用でも着実にポイントを貯めたい初心者にぴったりの一枚だ。申し込みもシンプルで、初めてのクレジットカードとして高い安心感がある。
三井住友カード(NL)

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短翌営業日(※1) |
審査時間 | 最短5分〜当日中(※1) |
通常還元率 | 0.5%/対象店舗で最大7%(※2) |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
限度額 | 最大100万円(審査により変動) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | 対象店舗で最大5%還元、ナンバーレスで高セキュリティ、 即時発行対応あり |
公式サイト | https://www.smbc-card.com/nyukai/card/numberless.jsp?in_timeB |
※1 即時発行ができない場合がある。
※2 iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外。商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象にはならない。一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿して支払う場合がある。その場合の支払分は、タッチ決済分のポイント還元の対象外。タッチ決済とならない金額の上限は、利用店舗によって異なる。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合がある。
三井住友カード(NL)は、カード番号が印字されていない「ナンバーレス」仕様により、セキュリティを重視したい学生に最適な一枚だ。年会費は永年無料で、通常還元率は0.5%だが、セブンイレブン・ローソン・マクドナルドなどで最大7%還元される特典があり、日常使いに非常に強い。Visaのタッチ決済やApple Payにも対応し、スマホ決済との相性も良好。
学生向けの明確な専用特典はないものの、信頼性・セキュリティ・使いやすさのバランスが抜群で、初めてのクレジットカードとして非常に人気が高い。アプリ管理もしやすく、安心感がある一枚だ。
5.学生特典があるカード
カード名 | 年会費 | 主な特徴 | 向いている学生 |
---|---|---|---|
JCB CARD W | 無料 | 常時ポイント2倍、Amazonで高還元 | 通販好きの学生 |
楽天カード(楽天アカデミー) | 無料 | 学生向け限定キャンペーン多数 | 楽天をよく使う学生 |
JCB CARD W

JCB CARD Wは、18歳〜39歳限定で申し込める若年層向けの高還元カード。通常ポイント還元率は1.0%で、Amazonやスターバックス、セブン-イレブンなどJCB優待店では最大10倍のポイント還元が受けられるのが魅力だ。
年会費は永年無料で、Apple PayやGoogle Payにも対応している。特にネットショッピングが多い学生や、通学中のコンビニ利用が多い人にとっては、還元効率が非常に高い1枚といえる。セキュリティもJCBならではの強固な保護があり、アプリ管理もシンプルだ。初めてのカードにも、2枚目としてもおすすめの万能型カードだろう。
項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 通常1週間程度 |
審査時間 | 最短当日〜数営業日 |
通常還元率 | 1.0%(優待店で最大10倍) |
国際ブランド | JCB |
限度額 | 最大100万円(審査により変動) |
申し込み条件 | 18歳以上39歳以下(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | 常時ポイント2倍、Amazon等で高還元、若年層限定特典あり |
公式サイト | https://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/os_card_w2.html |

項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 約1週間 |
審査時間 | 最短当日 |
通常還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、American Express |
限度額 | 30万円 |
申し込み条件 | 18歳以上28歳以下の学生(高校・大学・短期大学・大学院・専門学校) |
学生向け特典 | 楽天アカデミー登録でポイントアップ、限定キャンペーンなど |
公式サイト | https://www.rakuten-card.co.jp/ |
楽天カードは学生にも非常に人気の高いクレジットカードだが、特に「楽天アカデミー」に登録することで、学生限定の特典が多数受けられるのが魅力だ。
たとえば、エントリーでポイントが増量されるキャンペーンや、楽天市場での買い物がお得になる施策が常時用意されている。年会費無料で、楽天ポイントが常時1%還元されるうえ、楽天ペイやSuicaへのチャージでもポイントが付く。
楽天グループのサービスを使う機会が多い学生には、非常に実用的な一枚。初めてのクレジットカードとしても定番中の定番だ。
6.万能型・バランス重視派
カード名 | 年会費 | 主な特徴 | 向いている学生 |
---|---|---|---|
Orico Card THE POINT | 無料 | ・iD/QUICPay対応。 ・6カ月間ポイント2%還元 | 初心者・失敗したくない学生 |
Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINTは、還元率の高さと使いやすさのバランスに優れた万能型カード。年会費は永年無料で、通常還元率は1.0%。入会後6カ月間はポイント2.0%還元という大きな特典があり、入学や引っ越しなどで初期出費が多い学生にとっては特に有利だ。貯まったオリコポイントはAmazonギフト券やiTunesコードなどに交換しやすく、利用価値も高い。
iD・QUICPay搭載でスマホ決済にも対応しており、非接触決済にも強い。学生専用のカードではないが、総合力が高く初めてのクレジットカードとしても安心して選べる一枚だ。
項目 | 内容 |
---|---|
オンライン申し込み | 可能 |
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 通常1週間程度 |
審査時間 | 最短即日〜数営業日 |
通常還元率 | 1.0%(入会6カ月間は2.0%) |
国際ブランド | Mastercard |
限度額 | 最大100万円(審査により変動) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生不可)、学生可 |
学生向け特典 | 入会6カ月間は還元率2%、iD/QUICPay搭載、汎用性の高いポイント制度 |
公式サイト | https://www.orico.co.jp/creditcard/list/thepoint/ |
まとめ|目的別おすすめ(迷ったらこれ)
ニーズ・目的 | おすすめカード |
---|---|
ポイント重視 | 楽天カード、リクルートカード、JCB W CARD |
スマホ決済派 | PayPayカード、dカード、au PAYカード |
外食・美容・レジャー | リクルートカード、エポスカード |
通学(JR) | JRE CARD、ビューカード、ルミネカード |
映画・ショッピングモール・ スーパーなどの利用 | イオンカード、ルミネカード、セゾンカードインターナショナル、エポスカード |
海外旅行・留学 | 学生専用ライフカード |
はじめての1枚 | Orico Card THE POINT |
万能型で迷いたくない | 三井住友カード(NL)、Orico Card THE POINT |
大学生がクレジットカードを選ぶときのポイント
クレジットカードは「年会費無料」「ポイント還元率が高い」だけで選ぶと、後悔することもあります。学生のライフスタイルや目的に合わせて、次の6つのポイントを押さえて選ぶと失敗しにくいです。
1. 年会費が無料かどうか
大学生にとって、維持費がかからないことは重要だ。初年度無料だけでなく、年1回使えば次年度も無料といった「実質無料」のカードも選択肢に入る。継続的に使うかどうかを基準に判断しよう。
2. よく使うお店やサービスで特典があるか
楽天、PayPay、イオン、ルミネ、JRE(Suica)など、普段使う店舗や決済手段に特化したカードを選べば、ポイント還元率や割引が実感しやすい。日常生活に密着しているカードは、自然と使う頻度も高まる。
3. ポイント還元率と使いやすさ
還元率は0.5%〜1.0%が一般的で、1.0%以上なら高還元カードといえる。さらに「使ったポイントをどう活用できるか」もチェックしたい。楽天ポイント、dポイント、Pontaポイントなどは、日常の買い物にも使いやすい。
4. 海外旅行保険や盗難補償の有無
海外旅行や留学を予定している学生は、自動付帯の海外旅行保険やカード盗難補償があるかを確認しよう。特に、学生専用カードやアメックス系カードは、保険が手厚いものが多い。
5. 電子マネー・スマホ決済との相性
iD、QUICPay、Suica、WAON、Apple Pay、Google Payなど、スマホでの非接触決済に対応しているかも重要。学生は財布を持たずスマホ決済だけで済ませることも多いため、ここも注目ポイント。
6. 審査の通りやすさ
アルバイトをしていない学生でも、学生専用カードや若年層向けカードなら比較的審査に通りやすい。信用情報に不安がない限り、過度に心配する必要はないが、不安があるなら学生向けカードから選ぶと安心だ。
「初めてクレジットカードを作る」こと自体が信用履歴の第一歩になります。年会費無料のカードを選び、少額から正しく使っていけば、将来のローンや本格的なクレカ審査でもプラスに働きます。
審査に通るためのコツと注意点【失敗例も紹介】
大学生でもクレジットカードは作れるが、審査に落ちてしまうケースもあります。ただし、落ちた理由を把握し、対策を講じれば再チャレンジは十分可能です。この章では、審査通過のコツと、よくある失敗例を紹介します。
審査に通るための5つのコツ
1.嘘の申告をしない
→ 所得や職業欄で見栄を張ると、確認時に矛盾が出て審査落ちの原因になる。正確かつ誠実な情報を記入しよう。
2.アルバイト収入があれば記入する
→ 毎月安定した収入があると評価されやすい。月3万円程度でもプラス材料になる。
3.固定電話や通話可能な携帯番号を登録する
→ 本人確認が取れないと審査が進まない。日中に連絡がつく番号を記入する。
4.他社の借入履歴・返済状況に注意する
→ 後払いアプリやスマホ分割払いも信用情報に影響する。延滞や滞納があるとマイナス評価になる。
5.利用目的に合ったカードを選ぶ
→ 審査が厳しいゴールドカードではなく、学生向けや若年層向けのカードを選ぶことで通過率は大きく上がる。
よくある審査落ちの原因と対策
失敗例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
アルバイトをしていない | 収入欄が空欄だと 審査が通りにくい | 仕送り額や奨学金など、 生活資金の出どころを明記する |
後払いアプリの支払いを延滞した | 信用情報にキズが ついている可能性あり | 他社借入を整理してから申し込む、 デビットカードなど代替手段を検討 |
複数のカードに同時申し込み | 多重申し込みとして 警戒される | 同時に申し込むのは2枚までが限度、 間隔を空けるのが安全 |
親の同意を取らずに申し込んだ (未成年) | 同意確認が取れず 審査不可に | 必ず保護者の同意を得て申し込むこと (電話確認が入る場合も) |
ワンポイント:「審査落ち=一生作れない」ではない。理由を把握して、3カ月以上あけて再申し込みすれば通ることも多い。

大学生がクレジットカードを使う際の注意点

クレジットカードは便利な一方で、使い方を誤ると信用情報に悪影響を及ぼすリスクもあります。大学生が安心してカードを使うために、以下のポイントを押さえておきましょう。
① 利用枠=使っていい金額ではない
利用可能額(例:10万円)は、「借金の上限額」にすぎない。アルバイト収入や仕送り額を考慮して、毎月返せる範囲で使うことが鉄則。手元に現金がないのにカードで決済するのは避けるべき。
② リボ払いはなるべく使わない
「毎月の支払いが定額でラク」だと思って安易にリボ払いを使うと、利息地獄にハマる可能性がある。年18.0%近い金利がかかるため、支払い総額はどんどん膨らんでいく。
結論:よほどの理由がない限り、一括払いに固定しておくのが基本。

③ 使った金額はアプリでこまめにチェック
ほとんどのカードは専用アプリで明細が見られる。スマホに通知が来る設定にしておけば、「使いすぎ」に気付きやすくなる。家計簿アプリと連携できるカードもおすすめだ。
④ 引き落とし口座と残高を確認する
引き落とし日までに残高不足だと、延滞として信用情報に傷がつく。口座引き落とし日を忘れずにカレンダーやアラームで管理しよう。
⑤ 紛失・盗難時の対応を知っておく
カードをなくしたときは、すぐにカード会社に連絡すれば多くの場合は補償される。ただし、連絡が遅れると補償対象外になる場合も。アプリから一時停止できる機能もあるので、設定しておくと安心。
⑥ 周囲の人に貸さない
友人に「ちょっとだけ貸して」と言われても、絶対にカードを他人に使わせてはいけない。不正利用とみなされ、補償の対象外になるほか、自分の信用が失われる原因にもなる。
クレジットカードは「信用を積み重ねる道具」でもあります。大学生のうちに安全に使い、延滞なく利用実績を作ることで、社会人になってから住宅ローンや上位カード審査にも良い影響を与えるようになります。

大学生のクレジットカードに関するよくある質問(Q&A)
仕送りや奨学金など、ある程度の収入見込みがあれば審査に通ることも多い。特に「学生専用カード」や「若年層向けカード」は、アルバイトなしでも作れる設計になっている。ト
18歳以上かつ高校卒業済みであれば、大学1年生でもクレジットカードの申し込みは可能だ。ただし20歳未満は、カード会社による親権者の同意確認(電話連絡等)が必要な場合がある。ト
カードの利用明細を紙で郵送にしていると親にバレる可能性がある。Web明細に設定したり、自分のスマホで管理すれば通知も本人にしか届かない。郵送先を寮や下宿にするのも一つの手だろう。ト
基本的に本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)とのセットが必要だ。学生証はあくまで「在学証明」としての補助的役割に過ぎない。ト
原因を確認して改善すれば、再申し込みで通るケースも多い。落ちた直後に別のカードを連続申し込みするのは逆効果になる。3カ月以上あけてから再申し込みするのが基本だ。ト
審査がどうしても不安なら、銀行口座と連動して使える「デビットカード」や、事前チャージ型の「プリペイドカード」も選択肢になるだろう。使いすぎの心配がない点で安心感がある。ト
文・MONEY TIMES編集部
クレジットカード契約が親にバレたくない場合は、「Web明細設定」「自宅以外の住所への送付(相談可能)」などの工夫で対処できるカード会社もあります。