「浪費やぜいたくをしているつもりはないのに家計が苦しい……」と感じている人もいることでしょう。「子どもが大きくなるにつれて、賃金の伸びよりも教育費負担の伸びのほうが大きく家計が苦しくなってきた」という世帯もあるかもしれません。家計が苦しいときに世帯収支を劇的に改善させる4つの方法について紹介します。
方法1 世帯に働いていない人がいたら働きに出る
世帯に働いていない人がいたら、その人に働きに出てもらう方法です。例えば、配偶者のどちらかが専業主婦(夫)であれば、フルタイムで働き始めることです。フルタイム勤務が難しければ、パートに出ることから検討しても良いでしょう。
世帯収支を改善させる方法には、突き詰めると「世帯収入を上げる(入ってくるお金を増やす)方法」と「世帯支出を減らす(出ていくお金を減らす)方法」の2種類があります。「世帯に働いていない人がいたら働きに出ること」は、一番手っ取り早く、確実に収入を増やす方法と言えるでしょう。
方法2 夫婦どちらも働いている場合は転職を検討する
夫婦どちらも働いている場合は、世帯収入を急に上げることは簡単なことではありません。そこで検討したいのが、年収が上がる前提での転職です。
しかし、多くの人は、新しい環境に慣れてパフォーマンスを発揮するためには、一定の時間が必要です。そのため、夫婦の転職タイミングは同時期にならないように計画的にずらし、慣れるまでお互いを支え合うと良いでしょう。
夫が転職したら、妻は夫を心身両面で支える、夫が新しい職場に慣れてきたら今度は妻が転職する、そして夫が妻を心身両面で支える、といった具合です。「支え合える人がいる」ということは、単身者にはないメリットと言えるでしょう。
方法3 副業する
そうは言っても、頻繁に転職するわけにはいきません。そこで検討したいのが副業です。ここでポイントなのが、夫婦で別々の副業をするのではなく、夫婦で同じ副業を行えば効率的であるということです。本業の他に、「夫婦の共同事業」を持つイメージです。
例えばwebライターは一般的な副業のひとつです。これを夫婦共同で行えば、お互いの得意領域を持ち寄ることで、様々なジャンルに対応できることが売りになるかもしれません。妻がライティングに専念し、夫がライティング以外の業務(新規営業、既存クライアント対応、納品スケジュール管理など)を担うなど、役割分担しても良いでしょう。
一般的に、各人が別々に仕事をするよりも、同じ仕事を協力して行うほうが、シナジー効果が生まれて効率的にお金を稼げるものです。
方法4 どちらかの実家に住まわせてもらう
世帯支出を減らす(出ていくお金を減らす)方法として効果的なのが、「どちらかの実家に無料もしくは極めて安く住まわせてもらう」というものです。家計に占める住居費の割合は高いことが多く、収支改善に繋がる可能性が高いためです。
いま賃貸に住んでいる人はもちろん、既にマイホームを購入してしまった人でも活用できます。マイホームを賃貸に回して、家賃収入でローンを返済していけば良いのです。ただし、事前に銀行へ相談するようにして下さい。
実家の状況や間取り、物理的距離、家族構成、親との関係性などによっては、難しい場合もあるでしょうが、実現できれば、劇的に収支が改善するはずです。子育ての助けにもなるかもしれませんし、将来的には極めて相続税圧縮効果が高い「小規模宅地の特例」を活用できる可能性も高まります。
「劇的に改善する」のであれば、ある程度思い切った行動が必要
世帯収支を劇的に改善させる4つの方法には、「これはちょっと難しい」という方法があったかもしれませんが、家計の収支を「少し改善する」のではなく「劇的に改善する」となれば、ある程度思い切った行動が必要です。
今一度、実現可能性を吟味してはいかがでしょうか。
文・菅野陽平(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月3日公開記事)
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