旅行や出張の際の移動手段の一つである航空機。現在は大手航空会社以外にも、「LCC」と呼ばれる航空会社があります。
交通費を少しでも安く済ませたい人にとって重宝されている「LCC」とは、いったい何の略でしょうか。
リーズナブルな運賃で利用できる「格安航空会社」のこと
「LCC」とは、“Low Cost Carrier”の略で、格安航空会社のことを指します。米国のサウスウエスト航空、アイルランドのライアンエアー、英国のイージージェット、マレーシアのエア・アジアなどが有名です。
「LCC」は、使用機材を統一することで乗員や整備に関わる費用を抑え、着陸料の安い空港を利用、機内サービスの有料化や簡素化、航空券の予約をオンラインのみにするなど、さまざまな工夫で経費を抑え、大手航空会社より安い航空運賃を実現して急成長を遂げました。
運賃が安いメリットがある反面、機内に預ける荷物や、機内食や飲み物などの機内サービスは有料、使用空港によっては乗り継ぎが不便、欠航が多いといったデメリットもあります。
コロナを機に、JAL、ANAがLCC事業に注力
「LCC」が日本に登場したのは2012年で、この年は「日本のLCC元年」と言われています。
国内線にピーチ・アビエーション、ジェットスタージャパン、エアアジア・ジャパンが就航。さらにスカイマークや春秋航空も参入して、「LCC」各社による激戦が起こりました。
2021年現在、エアアジア・ジャパンはANAホールディングズ <9202> 傘下のピーチ・アビエーションに吸収されました。また、日本航空 <9201> は2021年6月に、春秋航空日本を子会社化。コロナ禍で航空需要が大きく落ち込む中、コロナ後の観光需要獲得を視野に、いずれもLCC事業を拡大させています。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月5日公開記事)
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