スマートフォンやパソコン、カーナビなどに搭載されている「GPS」。最近は、現在地情報を用いたゲームアプリや、子どもの安全対策・防犯対策など幅広い領域で活用されています。「GPS」とは何の略なのでしょうか。
位置情報を把握する「全地球測位システム」のこと
「GPS」は“Global Positioning System”の略で、日本語では「全地球測位システム」と訳されます。
簡単に言えば、地球を周回するGPS衛星からの電波をもとに、現在位置を探る仕組みのこと。もともとはアメリカの国防総省が開発した軍事用技術ですが、現在では、個人用のスマートフォンやカーナビゲーションにも搭載され、身近な存在として利用されています。
現在、日本では準天頂衛星「みちびき」4機が運用されており、2023年度には7機体制での運用が始まる予定です。
GPSを活用したサービス開発も加速
近年はGPSによる位置情報をもとにした企業のマーケティングや顧客サービス開発など、ビジネス領域の利活用が進んでいます。
たとえば、GPSを活用するとバスや電車の運行状況がリアルタイムでわかり、トラブルがあった際に、利用者に事故や遅延情報を速やかに提供することができます。また、利用者が多い時間帯や季節などを位置データで把握できれば、オペレーションの効率化や運行スケジュールの最適化など、コスト削減や売上アップにつながります。
GPSを使った新サービスの提供も加速しています。例えば、携帯電話事業者や鉄道会社などは、子どもの現在地を確認できる携帯端末の開発、駅の改札を通過するとメールで保護者に通知するサービスなどを提供し、保護者に安心感をアピールしています。
このように、GPSと組み合わせて利用できるデバイスやシステムの登場とともに、今後もGPSを活用したビジネスは増えていくと考えられます。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月6日公開記事)
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