製品の品質や顧客満足度の向上、組織の管理体制を定めるために重要なのが「ISO」です。認証取得すると企業の社会的信用にもつながる「ISO」ですが、いったい何の略でしょうか。
製品・サービスの品質、組織の管理体制を定めた国際的なルール
「ISO」とは、“International Organization for Standardization”の略で、「国際標準化機構」の略称です。
「ISO」はスイス・ジュネーブに本部を置く非政府機関で、製品やサービスに対して国際的に通用する規格・基準を設けています。ISOが制定した規格を「ISO規格」と呼びます。
身近なものでは、カードのサイズ(ISO/IEC 7810)、非常口のマーク(ISO 7010)などがあります。これらは世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供するために、国際的に統一された基準のもとで規格されています。
ISOは「モノ」と「マネジメントシステム」2種類がある
「ISO」には製品そのものを対象とする「モノ規格」と、企業など組織の品質活動や環境活動の管理体制に対する規格である「マネジメントシステム規格」の2種類があります。
非常口のマークやカードのサイズは、製品そのものが対象である「モノ規格」に当てはまります。
「マネジメントシステム規格」にはさまざまな種類がありますが、品質マネジメントシステム(ISO9001)や、環境マネジメントシステム(ISO 14001)がよく知られています。企業や地方自治体、公共機関などの組織は、統一のルールを定め、その約束を守りながら運営し、目標達成に向けたマネジメントに取り組む必要があります。「ISOマネジメントシステム規格」は、こうした組織の「仕組み」に関する国際的な基準を示したものです。
日本の企業にとっては、ISO 9001の認証を取得していると、欧米に製品を輸出する際に相手の信頼を得られるというメリットがあります。他にも、顧客の信頼を得たり、社内における仕事の活性化を図ったりするためにも、ISOが活用されています。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月8日公開記事)
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