コロナ禍で外出しにくいなか、インターネット環境さえあれば工場などの見学ができる「バーチャル見学」が盛んに実施されている。バーチャル見学できる施設を、企業側のメリットとともに見ていこう。子どもの夏休みの自由研究の進み具合に不安を感じる保護者の方々の参考にもなるかもしれない。
ロッテ「コアラのマーチ」ができるところを見よう
ロッテの「バーチャル工場見学」は、誰もが一度は見たり食べたりしたことのある「コアラのマーチ」や「雪見だいふく」など、13種類のお菓子やアイスの製造過程を見学できる。動画だけでなくイラストも多く、子どもも理解しやすいだろう。
https://www.lotte.co.jp/entertainment/factory/
アサヒ飲料「サイダー」「カルピス」などができる過程
アサヒ飲料の「アニメで学ぼう工場見学」では、「三ツ矢サイダー」や「カルピス」など、4種類の飲料の製造過程をアニメで学べる。”ろ過”や”調合”といった飲料業界ならではの用語を解説しており、自由研究にも直結しそうだ。実際の工場の360度VR動画も公開している。
https://www.asahiinryo.co.jp/entertainment/virtual_factory/
ANAホールディングス 飛行機の整備の様子を見学
ANAホールディングス <9202> の「機体工場見学・360度視点で体験!」では、ボーイング777・787・767などの大型機や中型機がどのように整備されているのかを見学できる。ANAは現在、来場型見学ツアーを一時的に停止しているが、こちらでは360度視点で見学でき、まるで現地にいるような感覚を味わえるかもしれない。
https://www.ana.co.jp/group/kengaku/360view.html
三菱自動車 アニメ+動画で「自動車ができるまで」がよく分かる
各自動車メーカーがバーチャル工場見学を実施しているが、お子さんでも分かりやすいよう丁寧に解説しているのが三菱自動車 <7211> の「クルマはこうやってつくられます」の特徴だ。工場に運び込まれた車体の材料をプレスするところから、出荷するところまで、イラストと動画を見ながら楽しく学べる。
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/sustainability/contribution/people/kids/process/vfactory/
エコチルまつり バーチャル2021 バーチャルでSDGsを学ぼう
最後に紹介するのは企業の単独主催によるバーチャル見学ではなく、8月7日から始まるバーチャルイベント。全国各地の20企業がバーチャル空間に集まり、このイベントの開催テーマでもある「SDGs(持続可能な開発目標)」に関連した製品や技術などを紹介する。
北海道や東京都環境局、横浜市教育委員会などが後援している。誰でも無料で入場可能だ。8月20日まで。
https://www.ecochil.net/festival2021/
なぜ企業はバーチャル見学を実施するのか?
こうした施設・イベントは企業にとっても、「コスト削減につながる」「来場者の参加ハードルが下がる」「来場者データを分析して事業戦略に生かせる」といったメリットがあるようだ。
時代の流れに合わせて増加したバーチャル見学だが、今後企業が集客する際の選択肢の一つとして定着するかもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
画像・ロッテWebサイト「バーチャル工場見学」より
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