「直通電流」や、在庫を保管して注文に応じて商品を出荷する“Distribution Center”の略など、さまざまな意味を持つ「DC」ですが、金融の分野では、この「DC」とはいったい何の略を意味するのでしょうか。
掛け金の運用で受給額が変わる年金制度
「DC」は“Defined Contribution Plan”の略で、日本語では「確定拠出年金」のことです。
確定拠出年金とは、掛け金を自らの判断で運用し、その運用結果で受け取る年金額が変動するという年金制度です。
なお確定「拠出」年金のほかに、「給付額」があらかじめ約束されている確定「給付」年金もあり、こちらは「DB」(Defined Benefit Plan)と略されます。
確定拠出年金には、掛け金を企業が拠出する「企業型確定拠出年金(企業型年金)」と、加入者自身が拠出する「個人型確定拠出年金(iDeCo)」の2種類があります。
企業型年金とiDeCoの違いとは?
企業型年金とiDeCoはどちらも同じ「DC」ですが、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を紹介します。
企業型年金
従業員の退職金や老後の年金準備のための制度で、会社が従業員の掛け金を拠出し、従業員が自らの判断で運用するのが特徴です。加入条件は60歳未満、民間企業に勤めている人が原則ですが、会社が定める規約によっては、65歳まで加入を続けられます。
iDeCo(イデコ)
自営業やフリーランス、企業年金制度のない民間会社に勤めている人など、個人が自分で掛け金を拠出、自らの判断で運用するのが特徴です。
以前は加入できるのは60歳未満の自営業者やフリーランス、企業年金精度のない民間企業の会社員などに限られていましたが、現在は基本的にすべての国民が加入できます。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月9日公開記事)
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