日本で発行されているお金は、お札が4種類、硬貨が6種類あります。お札のことを紙幣、硬貨のことを貨幣といい、2021年11月からは新たな500円貨幣も登場する予定です。そのうち、紙幣発行に関わっているのが「BOJ」ですが、「BOJ」とはいったい何の略なのでしょうか。
日本の中央銀行「日本銀行」
「BOJ」は、“Bank of Japan”の略で、「日本銀行」を指します。
日本の金融機構を担う中央銀行として、1882年10月に業務を開始したそうです。
一万円札や千円札として使われている4種類の紙幣は、すべて日本銀行にて発行された「日本銀行券」で、日本銀行や全国の金融機関を経て全国各地に流通させています。
なお日本銀行は「にほんぎんこう」ではなく「にっぽんぎんこう」と発音しますが、それは紙幣を見れば「NIPPON GINKO」と表記されていることから分かります。
また、500円玉や1円玉などの貨幣は日本銀行ではなく、政府が発行しています。
現在は第31代の黒田氏が総裁
トップは総裁で、現在は第31代の黒田東彦(くろだ・はるひこ)氏です。黒田総裁率いる日銀が、デフレ脱却や景気刺激のために複数回にわたって実施した金融緩和策は「黒田バズーカ」としてメディアで取り上げられました。
なお総裁は、副総裁や新議員とともに、衆議院・参議院の同意を得て内閣が任命します。任期は5年です。
過去のここ何代かの総裁としては、ゼロ金利政策を導入した第28代の速水優氏(故人、1925-2009)、量的緩和策を解除した第29代・福井俊彦氏、任期前に辞職した第30代の白川方明氏と日銀プロパーの人材が採用されていましたた。
黒田氏は大蔵省(現財務省)で財務官やアジア開発銀行総裁を務めた後、2013年に日銀総裁に就任しています。18年に再任されており、日銀総裁に2期連続で任命されたのは第20代総裁を務めた山際正道氏(故人、1901-1975)以来だそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月10日公開記事)
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