何の略?「MBO」【経済・金融の略語】

2021/09/27 11:50

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M&Aの手法の一つとして注目されているのが、「MBO」です。「MBO」に踏み切る企業は一定数、継続的に存在していましたが、2021年は特にその件数が増えています。「MBO」とは、いったい何の略なのでしょうか。 経営陣が株式を買収して独立するM&A手法のこと 「MBO」は“Management Buyout”の略で、経営

M&Aの手法の一つとして注目されているのが、「MBO」です。「MBO」に踏み切る企業は一定数、継続的に存在していましたが、2021年は特にその件数が増えています。「MBO」とは、いったい何の略なのでしょうか。

経営陣が株式を買収して独立するM&A手法のこと

MBO」は“Management Buyout”の略で、経営者を含む経営陣が金融支援を受けることによって、自社の株式や一事業部門を買収し、オーナー経営者として会社から独立する手法のことです。

MBO」は外食チェーンの「すかいらーくホールディングス」<3197> が活用したことで、一躍有名になりました。

買収に必要な資金がない場合は、金融機関から借り入れたり、投資ファンドから支援を受けるなどして資金を調達して株式を取得します。

経営陣が親会社やオーナー社長から自社株式を買い取ることで、経営権を獲得できます。株主の利益を優先していた経営方針を変更し、会社の成長を優先した長期的な経営戦略を立てられるので、会社の成長につながるというメリットがあります。

他にも、株式公開のメリットが薄れた上場企業が、自ら株式非公開に踏み切るための手段として、「MBO」を活用するケースもあります。

経営陣が変わらないので従業員の理解を得やすい利点も

MBOに類似する手法が「EBO」です。「EBO」は“Employee Buyout”の略で、従業員が自社株式を買い取る手法のこと。MBOとの違いは、買収する側は役員ではなく従業員という点です。

MBO」や「EBO」はいずれも、第三者による買収とは異なり、経営者や従業員が株式を取得して会社から独立する仕組みなので、従業員から理解されやすい利点もあります。

経営における意思決定もスムーズになるため、長期的な経営を目指す企業や、経営方針をスピーディーに進めたい場合に重宝される方法です。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2021年8月12日公開記事)

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