ワークマン <7564> が絶好調だ。コロナ禍で作業服需要が減少したのにも関わらず、10期連続最高益を叩き出した。「ワークマン女子」のブームなどブランドイメージの向上などが功を奏したからだ。こうした中、従業員の平均年収もうなぎ上りという噂を耳にした。果たして実際のところは!?
見事に従業員の平均年収が右肩上がり
ワークマンの従業員の平均年収は直近10年間、以下のように推移している。この表を見て、羨ましく思う人も少なくないはずだ。見事に従業員の平均年収が右肩上がりとなっている。
ワークマンの平均年収の推移
時期(3月時点) | 平均年収 |
---|---|
2021年 | 6,917,000円 |
2020年 | 6,954,000円 |
2019年 | 6,544,000円 |
2018年 | 6,214,000円 |
2017年 | 6,221,000円 |
2016年 | 6,106,000円 |
2015年 | 6,044,000円 |
2014年 | 5,967,000円 |
2013年 | 5,838,000円 |
2012年 | 5,880,000円 |
2011年 | 5,601,000円 |
2011年3月時点で560万1,000円だった平均年収は、2021年3月時点では691万7,000円まで上昇している。つまり、10年間で131万6,000円も平均年収が上がったことになる。毎年13万円程度増えている計算だ。
日本全体の平均年収の推移と比べてみると…
ワークマンの平均年収の伸びがどれだけすごいかは、日本全体の平均年収の推移と比べてみるとよく分かる。
国税庁が2020年9月に発表した「民間給与実態調査」によれば、2019年の平均年収は436万円で、10年前の2009年は406万円だった。10年間で30万円伸びているが、ワークマンは前述の通り、10年で131万6,000円も平均年収が上がっている。
売上高が1,000億円の大台に
ワークマンがここまで従業員の平均年収を上げていける理由は、業績が好調であり続けていることにほかならない。以下が過去5年間のワークマンの売上高と当期純利益の推移だ。
ワークマンの業績の推移
決算期(3月期) | 売上高 | 当期純利益 |
---|---|---|
2021年 | 1,058億1,500万円 | 170億3,900万円 |
2020年 | 923億700万円 | 133億6,900万円 |
2019年 | 669億6,900万円 | 98億900万円 |
2018年 | 560億8,300万円 | 78億4,400万円 |
2017年 | 520億7,700万円 | 71億4,200万円 |
毎年売上高と純利益を積み上げており、2021年3月期にはついに売上高が1,000億円の大台に乗った。ちなみに営業利益率も年々向上しており、2017年3月期には18.3%だったが、2021年3月期には22.6%となっている。
入社したがる学生もどんどん増える?
急成長を遂げるワークマン。毎年恒例の「社長が選ぶ社長ランキング」(産業能率大学総合研究所)では、ワークマン社長は2019年に初めてトップ10入りして3位となり、2020年も4位と上位をキープした。いずれの年もソニー <6758> の社長よりも上位だ。
業績がさらに伸びていけば、従業員の給与もどんどんアップしていくと思われる。ワークマンに入社したがる学生も増えていきそうだ。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月13日公開記事)
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