市民が再建した歴史地区が世界遺産に
この都市の歴史地区は、世界遺産に登録されています。第二次世界大戦中に破壊された旧市街は、市民によってレンガのひび割れひとつに至るまで忠実に再建されました。カンヌ映画祭で最高賞を受賞した『戦場のピアニスト』の舞台にもなっている「華沙」とは、ポーランドのどこの都市でしょうか?
正解はワルシャワです。洼肖とも書きます。
ポーランドの首都・ワルシャワと聞いて、真っ先に思い浮かぶのは「ワルシャワ条約」という人は多いのではないでしょうか。ワルシャワ条約とは、冷戦期の1955年に、NATO(北大西洋条約機構)に対抗するために、ソ連とポーランドを含む東欧8カ国が結んだ友好協力相互援助条約のことです。
ワルシャワは13世紀末に町が形成され、1596年にジグムント3世によって首都として発展しました。その後も、政治・経済・文化・学問の中心地として栄えています。
1980年にユネスコ世界遺産に登録されたワルシャワ歴史地区は、例外的な世界遺産として知られています。第二次世界大戦中に約8割が破壊された町並みは、昔の絵画やスケッチ、写真などをもとに再建されました。世界遺産への登録は、首都再建に燃えたポーランド国民の情熱が高く評価された結果のようです。
他にも、ポーランドの音楽家・ショパンの心臓が安置されている聖十字架教会や、歴代の王が住んだという旧王宮、ポーランドのヴェルサイユ宮殿とも例えられるヴィラヌフ宮殿は必見です。
ヒット連発で活気づくゲーム業界
ポーランドは人口約3800万人のうち、半分近くがゲームを愛するとも言われるゲーム大国です。また、ゲーム企業は約400社におよび、毎年100本前後のポーランド作品が世界で販売されています。
ワルシャワに本社を置くCDプロジェクトが開発した「ウィッチャー」は、ポーランドのベストセラー本を原作にしたゲーム。全世界で4000万本以上を売り上げる人気作です。
同社を筆頭に、同国の上場ゲーム企業の株式時価総額は約9100億円(83億6000万ドル)を超えるほどの急成長を見せているそう。CDプロジェクトの時価総額は、ポーランド最大企業の製油大手・オルレンに急接近していると言われています。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月20日公開記事)
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