IT、医療、化学など、あらゆる分野で新たな技術や製品開発が急ピッチで進められています。これまでになかった物をつくり出したり、新たな切り口を見つけたりすることを「イノベーション」と言います。「何か新しいことに挑戦すること」「停滞した状態から変革を起こすこと」など、抽象的に用いられることも多い言葉ですが、正しく理解していますか?
これまでになかったものを作る、まったく新しくすること
「イノベーション」とは、「革新」や「刷新」という意味です。
革新とは、これまでの習慣や方法を新しくすることを指し、刷新はそれまであった弊害を取り除き、まったく新しいものにすることを言います。
つまり、「イノベーション」とは、これまでの悪しき習慣や効率の悪い方法を一掃して、新たな考え方や方法、技術を取り入れて新たな価値を生み出し、社会にインパクトのある革新や刷新、変革をもたらすことです。
英語では“innovation”と言いますが、もともとは「新しい方へ」という意味を持つ、ラテン語の“innovare”が由来とされています。
「いかにインパクトを与えられるか」がポイント
「イノベーション」は単純に新しい物を生み出すのではなく、業界や社会へいかに大きな影響やインパクトを与えられるか、これまでとはいかに違うものを生み出せるかが重要なポイントです。
イノベーションには大きく分けて、革新的な製品開発による「プロダクト・イノベーション」と、効率良く物事を進めていく工程である「プロセス・イノベーション」の2種類があります。
プロダクト・イノベーションの例としては、外で気軽に音楽を楽しめるポータブル音楽プレイヤーの登場や、あらゆるアプリを集約できるスマートフォンなどが挙げられます。
一方、プロセス・イノベーションの分かりやすい例の一つが、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO <3092> が開発した「ZOZOスーツ」です。伸縮センサー内蔵の採寸ボディスーツで、スマホをかざすだけでデータが読み取れ、消費者はジャストサイズの服を簡単に探すことができます。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月21日公開記事)
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