ビジネスの場では、よく「追いつく」の意味で使われる「キャッチアップ」。社会人なら覚えておきたい言葉の一つですが、ビジネス用語として使用する場合と、IT分野や医療分野など、使うシーンによって少し意味が異なります。複数ある「キャッチアップ」の意味を、正確に説明できるでしょうか?
仕事の遅れを取り戻す、最新の情報を把握すること
「キャッチアップ」とは、「追いつく」という意味です。他にも「取り戻す」「把握する」「確かめる」などの意味もあります。
例えば、仕事の遅れを取り戻したり、現在の仕事の状況や欠席した会議の内容を把握したりすることを「キャッチアップする」と言います。
「キャッチアップ」という言葉は、英語の“catch up”という表現を元としています。英語の“catch up”は、「追いつく」や「巻き返す」という意味があります。
業界によって異なるキャッチアップの意味
「キャッチアップ」はビジネス、医療、IT業界など、分野によって意味が異なることが大きな特徴です。代表的な例を紹介します。
経済用語では
主に「先行している他者に追いつく」という意味で使われます。発展途上国が経済やインフラなどで先進国に追いつこうとするさまを「キャッチアップ」と言います。
ビジネス用語では
会議に参加できなかった時や、議事録などに目を通して会議の内容を把握しておくようなケースで使われることが一般的です。また、新しい業務内容や業務知識などをすばやく理解して習得するような意味合いでも使われます。
医療用語では
成長が遅れていた胎児が、その後成長して問題なく出生に至ることを指します。また、卵管に卵子が取り込まれない状態を、キャッチアップ障害(ピックアップ障害)と言います。
IT用語では
記事の拾い読みや、これらの記事を既読にする機能をキャチアップ機能と呼びます。また、画像をキャプチャすることを「キャッチアップ」と呼ぶこともあります。
放送用語では
再放送のことを「キャッチアップ放送」と言います。
ほかにも、他社サービスに追いつこうとする際に「キャッチアップのあるサービス」と言ったりもします。意見交換のために1対1で行う会議や個人面談を「キャッチアップミーティング」と呼ぶ場合もあります。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月20日公開記事)
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