働く人にとって、仕事のやる気を高めてくれるのが「インセンティブ」です。ビジネスでは「成果報酬」という意味でよく使われる「インセンティブ」ですが、本来の意味は少し違うようです。「インセンティブ」がどんな意味か、正確に説明できますか?
業績・やる気アップを図るための「外的な刺激」
「インセンティブ」とは、「やる気を誘うために与えられる刺激」という意味です。
英語では“incentive”と表記され、「刺激」や「動機」、「誘因」などと訳されます。ちなみに、“incentive”の語源になっているのは、「励ます」という意味を持つラテン語の“incentivus”です。
ビジネスの場面で「インセンティブ」という言葉を使う際は、モチベーションの維持・向上や、目標達成といった意欲を引き出すために与える刺激という意味があります。
目標やノルマを達成した際に支給されるボーナスや、給与にプラスで支給される報酬をはじめ、社内表彰や物品支給など、金銭以外の形で与えられるケースもあります。会社によって形態はさまざまですが、報奨金という意味で用いることが多いため、「成果報酬」と捉えられることが多いようです。
「インセンティブ」の正しい使い方
これまで成果報酬制度を取り入れていなかった企業が、新たに導入する場合は「インセンティブを導入する」、「インセンティブを支給する」といった表現をします。
また、「インセンティブ」の本来の意味である、やる気の刺激や動機付けという意味で使う場合は、「インセンティブを与える」「インセンティブを高める」などと言います。
成果報酬制度を導入した結果、業績が上がったり、社員のモチベーション向上につながったりした場合には、「インセンティブが働いた」という表現をします。反対に、結果が見られない場合は「インセンティブが働いていない」という言い方もできます。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月23日公開記事)
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