お金の管理は夫がする?妻がする?日米で感じる違いの背景【米国在住ライター】

2021/09/27 15:40

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筆者はアメリカ在住だが、最近、一時帰国した。コロナ禍の中ではあるが、家族の事情でもあり、米国でワクチン接種もして帰国、2週間の隔離生活の後、外食をした際に、日米の違いをあらためて感じる出来事があった。 日本ではレストランなどで家族連れが会計する時、多くの場合妻らしき女性がレジで支払っているという点だ。これがアメリカでは

筆者はアメリカ在住だが、最近、一時帰国した。コロナ禍の中ではあるが、家族の事情でもあり、米国でワクチン接種もして帰国、2週間の隔離生活の後、外食をした際に、日米の違いをあらためて感じる出来事があった。

日本ではレストランなどで家族連れが会計する時、多くの場合妻らしき女性がレジで支払っているという点だ。これがアメリカでは、おおむね夫らしき男性がテーブルでクレジットカードを店員にわたし、伝票にチップを書き入れ、サインする。

良し悪しを論じるつもりはないし、すべての夫婦が当てはまるわけではないだろう。しかし、幾度となく見た光景だし、支払いを夫婦どちらがするかは、家計管理の主導を握るかという考え方の違いが現れているように思うのだが、いかがだろうか。

レストラン会計場面からみる日米差

日本で食事をした際に、妻と見られる女性が支払っているところを見たのは、何も今回の帰国が初めてではない。帰国するたびに見ては「アメリカとは違うなぁ」と感じていた。

どうやら日本家庭では、家計は妻が管理するものという考えが根強いようだ。松井証券の2020年の調べによると、「妻が家計を管理している割合は45.0%、夫が管理している割合は24.8%」と、妻が家計を管理している割合が断然高い(残りは「別々に管理」が16.4%、「共同管理」が13.9%)。

一方のアメリカは、レジではなくテーブルで会計すること、チップを払うという日本とは違う会計風習のあるものの、男性が支払っているところをよく見る。「お金の出どころは父だ」ということをストレートに見せようとするところは、アメリカらしいと言えるかもしれない。

2021年にフィデリティが公表した調査では、夫婦のほぼ半数が「共同で家計管理をしている」というが、31%の男性が日々の家計や長期投資を仕切っていると答えている。これに対し、女性が長期投資を主導する割合は19%、日々の家計管理をしている割合は26%。どちらの割合も男性より低い(Fidelity Investments) 。

資産形成手段の違い-貯蓄か投資か

日米で生活した筆者が思う、家計管理の主導権が日米で異なる要因の1つは、「資産形成手段の違い」だ。簡単にいうと、貯蓄か投資かの違いだ。

日本では投資・運用より、節約・貯蓄が重視されている。主婦向けに節約情報が満載の雑誌があるし、(米国と比べて)日本人が投資に及び腰なのはご存じのとおりだ。

これに対し、アメリカでは資産は投資で築くものだという考えが強い。リスクのある投資・運用という行動はある意味で“攻め”の行動といえ、(実際どうかは別として)「女性よりも男性のほうが長けている」と考えられているのかもしれない。

夫、妻どちらが家計管理に向いているかは夫婦による。男性か女性かという性別の問題ではなく、性格や考え方によって向き不向きがあるだろう。そうしたこともあわせ考えて、夫婦に最適な管理方法・運用方法を見つければいい。

いずれにせよ、どちらか1人で管理すると情報や決断に偏りが生まれがちだ。多くの専門家は夫婦共に管理することをすすめている。資産形成は夫婦のチームワークが大切なのだ。

文・美紀ブライド(米国在住のフリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

(2021年8月20日公開記事)

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