都市伝説のようにその存在が語られることもある「ブラックカード」。カード会社が存在を公にしていなかったり、公式サイトに詳細を掲載していなかったりするからだ。ブラックカードとはどんなもので、どうしたら作れるのだろうか。
ブラックカードの明確な定義はない
クレジットカードは、一般カード→ゴールドカード→プラチナカードという順にランクが上がっていき、その最上位にブラックカードと通称されるランクがある。
ただし、ブラックカードを発行するカード会社は非常に少なく、アメリカン・エキスプレスのように公式サイトのカード紹介に掲載していないケースもある。
ブラックカードの明確な定義はないものの、現在、日本で発行されているカードのうち代表的なブラックカードは、「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン」「JCB ザ・クラス」「ラグジュアリーカードGold」などといっていいだろう。
なお、「楽天ブラックカード」という名称のカードもあるが、これは実際のところプラチナカード相当とみなされている。また「JCB ザ・クラス」についてもブラックカード相当とはいえないという意見もある。
年会費は?リムジン送迎やプライベートジェットチャーター優待も
ブラックカードの場合、カード会社からのインビテーション(招待)がないと入会申し込みができないことから、年会費などが非公開となっていることが多い。また、提供される特典やサービスについても詳細が伏せられていることがある。
それらの情報が公開されている「ラグジュアリーカードGold」についていうと、年会費は22万円(税込)で、対象レストランへのリムジン送迎やプライベートジェットチャーター優待、高級ホテルでの1滞在あたり5万5000円相当以上の旅行特典といった富裕層向けサービスが提供されている。
さらに、世界1300ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」や高級ホテルでの優待、コース料理を2名以上で利用の際に1名無料……といった一般的なプラチナカードのサービスも含まれており、旅行やグルメにお金を使うライフスタイルであれば年会費に見合うだけのメリットを享受できそうだ。
インビテーションの条件は?
インビテーションの条件は各社とも非公開となっているが、同じ会社のプラチナカードなどで毎年高額の決済があれば招待される可能性が高くなるのは確かだ。当然、年会費が安いカードよりも高いカードのほうがハードルは高くなるだろう。
「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン」の会員誌『CENTURION』の広告出稿者向け媒体資料(2021年度版)によると、センチュリオン会員の平均保有資産は約12億5000万円。平均世帯年収は1億9700万円(2021年8月22日のレートで算出)となっている。
また、会員の約半数は会社オーナー(共同オーナー含む)で、アメックス会員歴は平均20年だという。
このカードについては、会員の口コミから年会費38万5000円(税込)、入会金55万円(税込)といわれている。この金額と実際の会員のスペックから、ほかのブラックカードのインビテーション・審査条件についても推測できそうだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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