企業運営において重要だと言われる「ガバナンス」。近年、ビジネスの場では「コーポレートガバナンス」や「ITガバナンス」「インターネットガバナンス」などの言葉がよく使われています。「ガバナンス」がどんな意味か正確に説明できますか?
企業などの組織をまとめてルールを実行させること
「ガバナンス」とは、「統治」や「管理」という意味です。
英語の“governance”を由来とする言葉で、組織をまとめあげ、定めたルールを守って統制する仕組みのことを、英語通りの発音で「ガバナンス」と呼んでいます。
統治の元々の意味は、主権者が国土や人民を治めることですが、ガバナンスの対象は国だけではなく、企業をはじめあらゆる分野にわたります。
例えば、企業を対象にした「コーポレートガバナンス」や、インターネットの運営や管理を対象にした「インターネットガバナンス」などがあります。
ビジネス分野では「管理体制を構築し、企業内部を統治して企業運営上のあらゆるリスクを減らす」といった意味合いで用いられることが多い言葉です。
ガバナンスとコンプライアンスの違い
ルールを作り、企業内の人間に対して徹底してもらう「ガバナンス」ですが、よく使われるのは次のような表現です。
企業内で統制がとれている状態を「コーポレートガバナンスが効いている」と言い、体制を強めることを「ガバナンスを強化する」などと言います。
また、「ガバナンス」と似た意味で使われるのが「コンプライアンス」です。
コンプライアンスは法令遵守という意味で、法律をはじめ社内ルールや倫理を守る取り組みを指します。
社内のルールを策定して、社員にコンプライアンスを徹底させるのが「ガバナンス」というわけです。ガバナンスを強化することで、企業内部で行われる不正な行為を未然に防いだり、万が一発生した際にも、被害を最小限に抑えられるので、近年はガバナンスを強化する企業が増えています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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