退職・老後が近い

今からでも遅くない? 50代でiDeCo を始めたら?

2021/11/20 14:00

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「iDeCoは若いうちから入ったほうがいい」そんな印象を持っている人も多いかもしれませんが、50代になってからiDeCoを始めても意味はないのでしょうか。 iDeCoで拠出できるのは60歳まで!55歳で始めると5年しかない iDeCoは60歳まで掛金を拠出、60歳以降にお金を老齢給付金として受け取る制度です。 掛金を拠

iDeCoは若いうちから入ったほうがいい」そんな印象を持っている人も多いかもしれませんが、50代になってからiDeCoを始めても意味はないのでしょうか。

iDeCoで拠出できるのは60歳まで!55歳で始めると5年しかない

iDeCoは60歳まで掛金を拠出、60歳以降にお金を老齢給付金として受け取る制度です。

掛金を拠出できるのは何歳で加入した場合でも60歳までと変わりません。つまり、55歳で加入した場合は拠出できる期間はたったの5年しかないのです。

一見あまり効果がないようですが、一定程度の収入がある人なら、お得に活用できます。

掛金が所得控除になる、運用益も非課税

なぜならiDeCoは掛金が全額所得控除になるからです。

50歳なら10年間、55歳なら5年間というように、iDeCoを利用することにより一定期間にわたり所得控除額を増やせます。

なお掛金の上限は、加入資格の種類で異なります。

例えば、年収700万円年齢55歳、企業年金のない会社員が上限(月額2万3,000円)を拠出した場合、所得税の軽減額は55,200円。また、住民税の軽減額は2万7,600円。1年間の税制優遇額はあわせて8万2,800円になります(iDeCo公式サイトで試算)。

また、掛け金の運用益も非課税になる点もお得と言えます。

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さらに、受給時も一時金として受給した場合は「退職所得控除」、年金として受給した場合は「公的年金等控除」が適用されます。単に預貯金として貯蓄をした場合は、これらの恩恵は受けられません。

そういう観点から見ても50代でもiDeCoを始める価値は十分にあるといえます。

注意しておきたいのは「受給年齢」

一つ注意しておきたいのが受給年齢です。

iDeCOは60歳以降に受け取れますが、もし60歳から受給しようと思ったら、企業型・個人型の通算加入期間が10年以上必要です。

60歳の時点で加入期間が8年以上10年未満の場合は、受け取り開始が61歳になってしまいますし。6年以上8年未満は62歳からと先送りになるので、その点は注意しましょう。

いずれにしても毎月の掛け金が苦にならない収入がある場合は50代でもiDeCoを検討する余地は十分にあるといえます。

文・しらいはるか(マネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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