イスラム金融の重要都市

1997年11月16日に行われたサッカーワールドカップのアジア代表決定戦で、日本代表がフランス本大会への初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」。その試合が行われたのが、この国の都市・ジョホールバルでした。この国はまた、親日派として知られる政治家、マハティール・ビン・モハマド氏が、1981年から2003年まで22年間の長期政権を築いたことでも知られています（同氏はその後2018年以降に、首相・暫定首相を務めています）。

そんな「馬来西亜」とは、一体どこの国でしょうか？

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正解はマレーシアです。

マレーシアはASEAN諸国の中で経済発展に成功した国の一つ。世界的なイスラム金融の中心地でもあります。イスラム金融とは、「利子の授受の禁止」など、イスラム教義に基づく法体系「シャリア」に則った金融取引の総称のこと。対象の取引がイスラム法に準拠してさえいれば、宗教に関わらず利用することができます。

2017年にはオリックスが、同国のイスラム金融事業に参入。日系企業で初めてイスラム式リース事業を開始しています。

ロックダウンの影響を受ける日系企業

2020年3月時点でマレーシアに進出する日本企業は約1544社。マレーシアでは2021年6月1日からロックダウンが続いており、日系系企業にも影響が広がっています。ソニーやシャープは条件付きで稼働を続けていますが、トヨタやホンダなどの自動車メーカーは1日から工場を停止しています。コロナ禍で売り上げが減少した日系企業では、同国内での新規販路および調達先の開拓を模索する動きが加速しています。

ちなみに、マレーシアの航空会社エアアジアは、新型コロナウィルスの影響で業績が悪化、2020年12月に日本路線から撤退しました。

文/編集・dメニューマネー編集部

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