BTS事務所の代表パン・シヒョク氏が韓国長者番付にランクイン

2021/11/20 08:20

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フォーブスが発表した「韓国の富豪ランキング2021年版」で、BTS(防弾少年団)が所属する事務所HYBE(旧BigHit Enteatainment)の創業者であるパン・シヒョク氏が48歳の若さで16位にランクインしたことが分かった。資産額は27億ドル。 同社に関しては最近、日本のSHOWROOMとの資本業務提携が発表

フォーブスが発表した「韓国の富豪ランキング2021年版」で、BTS(防弾少年団)が所属する事務所HYBE(旧BigHit Enteatainment)の創業者であるパン・シヒョク氏が48歳の若さで16位にランクインしたことが分かった。資産額は27億ドル。

同社に関しては最近、日本のSHOWROOMとの資本業務提携が発表されたほか、新たに400億円規模の資金調達をすると見られている。世界的なエンターテインメント企業になるべく動きを加速させていると言えよう。

20位までに40代が5人

ランキングは50位まで発表されているが、そのうち上位20人を見ていこう(敬称略)。

サムスンやヒュンダイなど財閥系、ネットサービス創業者らが多数ランクインしているのは例年通り。ただ今年は、昨年まで長らく1位だったサムスン会長のイ・ゴンヒ氏が昨年10月に亡くなり、首位も交代している。

順位 名前(年齢)(関係企業など)資産額

1位 ソ・ジョンソン (63)(セルトリオン・ヘルスケア)125億ドル
2位 イ・ジェヨン (52)(サムスン)124億ドル
3位 キム・ジュンジュ (53)(ネクソン)109億ドル
4位 キム・ボス (55)(カカオ)105億ドル
5位 クォン・ヒョクビン (47)(スマイルゲート)95億ドル
6位 ホン・ラヒ (75)(サムスン)71億ドル
7位 ボム・キム (42)(クーパン)64億ドル
8位 チョン・モング (83)(ヒュンダイ)59億ドル
9位 イ・ブジン (50)(ホテルシーラ)49億ドル
10位 ソ・ギョンべ (58)(アモーレパシフィック)48億ドル

11位 イ・ソヒョン (47)(サムスン)44億ドル
12位 チョン・ウィソン (50)(ヒュンダイ)39億ドル
13位 マイケル・キム (57)(MBKパートナーズ)36億ドル
14位 チェ・テウォン (60)(SKホールディングス)34億ドル
15位 ク・クァンモ (43)(LG)33億ドル
16位 パン・シヒョク (48)(HYBE)27億ドル
17位 キム・テクジン (53)(NCSOFT)26億ドル
18位 バン・ヨンヒョク (53)(ネットマーブル)24億ドル
19位 ハエ・ジン・リー (53)(Naver)23億ドル
20位 キム・サンヨル (60)(ホバン建設) 20億ドル

長らく1位だった故イ・ゴンヒ氏に替わって1位になったソ・ジョンソン氏は、医薬品大手のセルトリオン・ヘルスケア創業者。なお故イ・ゴンヒ氏の遺産を相続した一人息子のイ・ジェヨン氏が2位に入っている。

5位のクォン・ヒョクビン氏が創業したスマイルゲートはオンラインゲーム企業。7位のボム・キム氏が創業したクーパンは”韓国のAmazon"と呼ばれる存在で、昨年、NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場している。

BTS事務所の創業者パン・シヒョク氏とは?

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注目は16位のパン・シヒョク氏。初めてランクインしたパン氏はHYBEの前身であるBig Hit Entertainmentの創業者だ。シヒョク氏はもともとJYPエンターテインメントのパク・ジニョン氏と共に活動していたが、2005年に独立してビッグヒットを設立している。

同社は2020年10月に韓国取引所(KOSDAQ)に上場。今年3月にはHYBEと社名を変更、これにともなって新レーベル「BIGHIT MUSIC」を設立して、もともとビッグヒット所属だったアーティストBTS(防弾少年団)やTOMORROW X TOGETHERらがそのまま移籍している。

BTSのグローバルな活動からうかがえるように海外進出にも積極的で、ジャスティン・ビーバーらが所属するイサカ・ホールディングスを買収し、新設の「HYBE AMERICA」へ吸収合併ことも発表している。

日本のSHOWROOMと資本業務提携。新株発行して世界展開を加速へ

最近では、ライブ配信プラットフォームを運営する日本企業SHOWROOMが、HYBEを引受先とする第三者割当増資の実施に合意、資本業務提携したことを発表している。

また増資の計画も明らかになったばかりだ。6月2日までに有償増資(新株発行)の申し込みを済ませたことが同社の3日のリリースなどで明らかになっている。募集株式数は222万7848株で、1株20万ウォンというから、4000億ウォン(400億円)規模の資金調達ができる見込みだ。

こうした財務・業務戦略は世界的なエンターテインメント企業へと成長するためのステップと見て間違いないだろう。

なおフォーブスによると、韓国の富豪ランキングの資産額の算定は5月14日の株式市場の株価など指標を参考にしたという。

文/編集・濱田 優(dメニューマネー編集長)
画像・パン・シヒョク氏(HYBE Webサイトより)

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