トヨタ <7203> と言えば、「世界のトヨタ」とも呼ばれる自動車のトップメーカーで、多くのグループ会社を抱えている。トヨタ本体の平均年収はさぞ高そうだが、ここで1つ気になるのが、グループ会社との平均年収の差だ。びっくりするほど平均年収には格差がある？

トヨタとグループ会社8社の平均年収を比較

トヨタグループは数多くのグループ会社を抱えているが、主要なグループ会社としてよく取り上げられるのはそのうちの12社だ。

上場企業であれば平均年収が公表されているので、この記事では主要12社から非上場企業を除いた8社について、トヨタ本体の平均年収と比較を試みる。

以下がトヨタ本体とグループ会社8社の平均年収だ。

豊田通商はトヨタ本体よりも平均年収が高い！

結果として、上場している主要グループ会社8社のうち、1社だけがトヨタ本体の平均年収を上回る結果となった。日本7大商社の1つに数えられる豊田通商 <8015> だ。平均年収は1,100万円で、トヨタ本体より平均年収が242万円も高い。

しかし、ほかの7社はいずれもトヨタ本体よりも平均年収は低い。その7社の中でトヨタ本体に最も平均年収が近いのが豊田自動織機<6201>の769万円で、最も平均年収が低いのが豊田合成<7282>の642万円となっている。

ちなみに日野自動車<7205>などもトヨタの主要グループ会社として数えられることがあるが、平均年収は620万円で、平均年収はトヨタ本体には及ばない。

純利益が右肩上がりの豊田通商、もっと高年収に？

ちなみに豊田通商はトヨタグループ唯一の総合商社で、近年は次世代移動サービス「MaaS」やカーボンニュートラルに関する取り組みが注目を集めている。

売上高は横ばいだが純利益は右肩上がりの状況で、平均年収はもっと上がるかもしれない──？

文・岡本一道（経済ジャーナリスト）
編集・dメニューマネー編集部

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（2021年9月10日公開記事）