テレビのワイドショーで必ずと言っていいほど登場するのが「コメンテーター」だ。専門家や有識者のほか、お笑い芸人やタレントが意見を口にするケースも多い。そんなコメンテーターのギャラはいくらぐらいなのだろう。庶民が腰を抜かすほど高い?
1回のギャラは5万円が相場?
テレビのコメンテーターについて書いたある著書がある。「テレビコメンテーター『批判だけするエラい人』の正体』(中野雅至著、中公新書ラクレ)だ。この書籍の中でテレビのコメンテーターの1回のギャラの相場は「5万円」と紹介されている。
その場合、1回の収録に1時間かかった場合は時給5万円、2時間かかった場合は時給2万5,000円、3時間かかった場合は時給1万6,666円ということになる。
ただしこの時給は、相場が5万円が正しかった場合の話だ。本当にコメンテーターのギャラの相場は5万円なのか。結論から言えば、間違っているとは言えなそうだ。
有名になる前のマツコは1万2,000円?
外国人タレントのデーブ・スペクターさんは過去にテレビ番組で、朝の情報番組のギャラは1回5万〜10万円だと明かしている。一方、夜のゴールデンタイムの番組では1回30万円だといい、番組によってかなり差があるようだ。
登場するコメンテーターの知名度などによっても、当然ギャラは変わってくる。例えばタレントのマツコ・デラックスさんは有名になる前、NHKのギャラは1回1万2,000円ほどだったという。
元国会議員の杉村太蔵さんは過去に、文化人のギャラはタレントのギャラより低いとテレビ番組で話したことがあり、文化人の場合はギャラが1回1万円に満たないケースもあるという。政治家の場合は、ノーギャラの場合もあるようだ。
ギャラは人や番組によってピンキリ
最近では、東京五輪で卓球の解説を担当した福原愛さんについて、1日のギャラが100万円と報じられた。この場合は「コメンテーター」というよりは「解説者」という立ち位置だったと思うが、ギャラは人や番組によってピンキリであることを改めて感じさせる。
あまり表に出てくることはない、コメンテーターのギャラの話。ちなみにいま最も1回のギャラが高いコメンテーターは誰だろうか。ビートたけしさん?橋下徹さん?読者の皆さんは誰だと思うだろうか──?
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・Lek / stock.adobe.com(画像はイメージです)
(2021年9月26日公開記事)
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