江戸時代の小判「一両」はiPhone 13が買えるほどの価値があった?

2021/12/31 12:15

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江戸時代には「金貨」や「銀貨」が貨幣として使われ、金貨は小判1枚が「一両」の価値を持った。ではこの一両は、現在の貨幣価値だといくらぐらいなのか。金貨の小判だけにかなり高そうだが、例えば今の時代でiPhoneを買えるぐらいの価値があるのだろうか。 江戸時代、一両でソバ406杯を食べることができた 一両の価値については、「

江戸時代には「金貨」や「銀貨」が貨幣として使われ、金貨は小判1枚が「一両」の価値を持った。ではこの一両は、現在の貨幣価値だといくらぐらいなのか。金貨の小判だけにかなり高そうだが、例えば今の時代でiPhoneを買えるぐらいの価値があるのだろうか。

江戸時代、一両でソバ406杯を食べることができた

一両の価値については、「日本銀行金融研究所貨幣博物館」が興味深いデータを示している。江戸時代は一両でソバを約406杯食べることができたという。このデータを基に、一両の価値を計算してみよう。

現在、ソバ1杯の価格は安いチェーン店だと300〜400円ほどだ。仮に350円だとした場合、この金額を406倍すると142,100円ということになる。では江戸時代の一両で現代のiPhoneを買うことはできるだろうか。

一両の価値は約14万円、iPhone 13は買えるか

2021年9月24日発売のiPhone 13シリーズの価格と一両を比べてみると、次の表のようになる。

一両の価値とiPhone 13の価格(容量が128GBの場合)
一両の価値142,100円
iPhone 1398,800円
iPhone 13 Pro122,800円
iPhone 13 Pro Max 134,800円

これは、容量が最も少ない128GBを選択したときの価格で、この場合は金貨の小判1枚、すなわち一両で、どのタイプのiPhone 13も購入することができるということになる。

ただし容量を128GBより大きくした場合は、一両で買えないケースが出てくる。例えば、容量を256GBにした場合、それぞれの価格は以下のようになる。

一両の価値とiPhone 13の価格(容量が256GBの場合)
一両の価値142,100円
iPhone 13110,800円
iPhone 13 Pro134,800円
iPhone 13 Pro Max 146,800円

容量が128GBならどのiPhone 13も買える

結論が出た。容量が128GBならどのiPhone 13も買えるが、容量を256GBにする場合は、iPhone 13 Pro Maxだと一両では購入できない。

江戸時代の一両と言われても、その価値がどれくらいか知っている人はほとんどいない。しかし、このようにiPhoneを買えるかどうかで考えると、すぐイメージがわく。ちょっとした話のネタとして、友達に披露してみては?

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・裕貴 由野 / stock.adobe.com(小判)Apple Webサイト(iPhone)=サイズ比は実際と異なります (2021年9月26日公開記事)

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