年収が増えると高くなる支出、3位は娯楽費!1位と2位は何?

2021/12/17 12:30

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「年収が上がると、暮らしぶりは良くなるはず」と考えても、具体的にどう変わるかはイメージしにくいものです。年収・手取りが増えると、その分、支出も増えますが、どんな支出が多くなってしまうのでしょうか。 年収・手取り別の家計をのぞき見 総務省の家計調査から、年収・手取りごとに、支出項目別の平均的な生活費を見ていきましょう。

「年収が上がると、暮らしぶりは良くなるはず」と考えても、具体的にどう変わるかはイメージしにくいものです。年収・手取りが増えると、その分、支出も増えますが、どんな支出が多くなってしまうのでしょうか。

年収・手取り別の家計をのぞき見

総務省の家計調査から、年収・手取りごとに、支出項目別の平均的な生活費を見ていきましょう。

年収(手取り) ~463万円(34万円) 463~606万円(46万円) 751~962万円(69万円)
食費 62,358円 72,179円 83,502円
住居 21,494円 17,993円 16,772円
光熱費 19,901円 21,254円 22,034円
家具家事用品 10,015円 11,752円 14,130円
被服費 6,328円 8,505円 11,245円
保険医療 9812円 11394円 13730円
交通・通信 36,409円 40,274円 55,820円
教育費 7,060円 9,771円 18,958円
教養娯楽 17,376円 20,431円 29,322円
(出典:総務省「家計調査/家計収支編二人以上の世帯年報」、2020年)

変化が激しい支出項目トップ3

年収・手取りによって大きく変化した支出項目は次の通りでした。

1位……教育費(手取り46万で1.4倍、手取り69万で2.7倍)
2位……被服費(手取り46万で1.3倍、手取り69万で1.8倍)
3位……教養娯楽費(手取り46万で1.2倍、手取り69万で1.7倍)

手取りの高い世帯は、私立の学校や学習塾に通うなどして、教育にお金をかける傾向があることがうかがえます。教養娯楽費には、家族旅行の費用のほか、習い事の月謝代なども含まれています。

税金が3.4倍……実は手取りの多い世帯も大変

支出だけ見ると、手取りの多い世帯は生活にゆとりがあって羨ましく思えますが、実は大変なこともあります。それは、税金や社会保険料の負担です。

税金は、手取り46万で1.7倍、手取り69万で3.4倍に増えます。社会保険料は税金ほどではないものの、手取り46万で1.5倍、手取り69万で2.5倍に増えます。

日本の所得税は、年収が上がるほど高い税率が適用される「累進課税」で計算されます。所得税率は5%から45%まであり、最高税率が適用されると、住民税10%とあわせてなんと所得の半分以上を税金として納めなければならないのです。

手取りがいくらであっても、それなりに悩みはあるものです。手取りと生活費のバランスを取りながら、上手にやりくりして暮らしていきましょう。

文・木崎涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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(2021年9月30日公開記事)