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株を長期保有すると優待がアップグレードする銘柄

2021/12/21 07:30

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株式会社は自社の株券を投資家に買ってもらうことで、ビジネスに用いる資金を獲得しています。ずっと保有し続けてくれるほど安定的な経営に結びつくので、企業としてはそういった株主を歓迎しています。 いわゆる「安定株主」(めったなことでは株券を手放さない株主)です。通常は業務提携先やメインバンクなどの大口株主を指す言葉ですが、最

株式会社は自社の株券を投資家に買ってもらうことで、ビジネスに用いる資金を獲得しています。ずっと保有し続けてくれるほど安定的な経営に結びつくので、企業としてはそういった株主を歓迎しています。

いわゆる「安定株主」(めったなことでは株券を手放さない株主)です。通常は業務提携先やメインバンクなどの大口株主を指す言葉ですが、最近は個人投資家にも長く保有し続けてほしいと考える企業が増えています。

こうしたことから、株主優待においても長期保有の株主を優遇する制度を設けるケースが相次いでいます。そこで、今回は長期保有で優待内容がアップグレードする銘柄にスポットを当ててみましょう。

3年以上保有でカタログギフトがランクアップするオリックス

残念ながら、9月の優待が確定したばかりのオリックス <8591> 。国内リース最大手の同社は株主優待ファンの間で特に高い人気誇る銘柄の代表格で、長期保有株主の優遇がその理由の一つです。同社の優待は年2回の実施で、100株以上を保有する株主を対象に、3月にはカタログギフトと株主カード、9月には株主カードの優待品をもらえる権利が確定します。

そして、3年以上にわたって継続的に保有している株主には掲載品がワンランクアップしたカタログギフトが進呈されます。

なお、株主カードは提示することでホテル・温泉旅館の宿泊や、オリックスバファローズ公式戦ホームゲーム、水族館、カーリース・レンタカー・カーシェアリング、人間ドックなどを優待価格で利用できます。

長期保有とともに、大量保有の株主を優遇するケースも!

一方、長期保有とともに大量保有も促す意図もあってか、ちょっと複雑な構図になっているのがトリドールホールディングス <3397> です(権利確定は3月と9月)「丸亀製麺」や「肉のヤマキ商店」などといった飲食チェーンの運営で知られる同社では、100株を1年未満保有の株主に対し、年間6000円相当の優待割引券を進呈しています。

これに対し、200株を1年未満保有する株主の場合は年間8000円相当の割引券になります。家族2人で100株ずつ保有して名義を分ければ、年間1万2000円相当になるので、そちらのほうがオトクと言えます。

しかしながら、100株の場合は長期保有の優遇が設けられていません。200株の場合は1年以上保有で年間1万4000円相当になるので、長期保有するつもりなら、名義を分けないほうが有利だと言えるでしょう。

ちなみに、同社はもっと大量に株券を保有している投資家に対する優遇措置を設けていますが、それらは名義を分けて同じ株数を購入したほうがオトクだという判定になります。

具体的に紹介すると、1000株の場合は1年未満保有で年間2万円相当、1年以上保有で年間2万6000円相当、2000株の場合は1年未満保有で年間3万円相当、1年以上保有で年間3万6000円相当となっています。

100株ずつ10人の名義とか、200株ずつ10人の名義で買ったほうがもらえる割引券の総額が高くなるわけです(もっとも、それだけの数の名義に分けて買うのは大変ですが……)。

エイベックスは3年以上の保有でチケットの優先予約&割引

所属アーティストのファンにとって非常に魅力的な優待内容だと言えるのがエイベックス <7860> の長期保有者向け優遇です(権利確定月3月)。

「a-nationチケット」の優先予約および割引で、100株以上300株未満を3年未満保有の場合は優先予約のみで定価販売となります。しかし、3年以上5年未満保有では10%オフ、5年以上10年未満保有では20%オフ、10年以上保有では30%オフと、割引額が大きくなるのです。

ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止で2021年の開催は未定とのこと。代わりに、「a-nation online 2020」の視聴チケットを株主優待価格(一般販売価格から50%オフ)にで提供するそうです。

エイベックスも保有株数の多い株主の優待内容をアップグレードする制度を導入しています。また、チケットの優先予約&割引とともに、株主限定の音楽・映像配信や、定時株主総会終了後のイベント招待(2020年はコロナ禍で中止)といった優待も受けられます。

9月末時点の株主に対して優待を提供する企業が多いため、年に数回のピークはちょうど過ぎてしまいましたが、毎月、どこかの企業が優待を出しています。優待目当ての投資家は、長期投資すると内容がよくなる優待を出している企業をチェックしてみるとよいでしょう。

文・大西洋平(マネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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